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VW ID.4の不満なところ

ID.4との日々は楽しくて仕方がないのだが、全てが満足しているわけではなく、もちろん不満もある。今後、ID.4を検討される方のために僕が感じている不満なところを列挙する。

🙅 個人的に致命的なところ

Not Connected

本国ではID.4にもコネクテッド・サービスが提供されているが、日本ではまだ利用することができない。ネットワークを介してエアコンを付けるなどの車の操作は不要なのだが、車の充電状態や位置情報、そして充電履歴などはスマートフォンで確認したい。また、OTAでソフトウェアは更新されて欲しい。その点はテスラや日産アリアが正直羨ましいし、EVなら当然のように搭載されていて欲しい。

インフォテイメントシステムの半角カタカナ表記

半角カタカナを他の多様するインフォテイメントシステム
半角カタカナを多用するインフォテイメントシステム

インフォテイメントシステムのUIは抜きん出て良いというものではないが、シンプルで必要十分なので好感が持てる。しかし、文字数が多くなりがちな日本語表記では積極的に半角カタカナが使われているのが悲しい。これならばいっそのこと末尾省略してもらった方が僕には嬉しい。普段は常にCarPlayに接続したり、言語設定を英語にしたりして、なるべく半角カタカナを見なくても済むようにしている。

🤔 できれば改善されてほしいところ

リバース連動ドアミラーを毎回オンにする必要がある

リバースモードにした時、左側のドアミラーを自動的に下向きにしてくれる機能は便利なのだが、ドアミラー調整用ツマミを左に回してLにしないと動作しない。しかもこのツマミの位置は自動的に元に戻ってしまうので、毎回オンにしなければならないという面倒さ。

このドアミラー調整用ツマミがLになっていないとリバース連動しない
このドアミラー調整用ツマミがLになっていないとリバース連動しない

最初はこれに混乱したが、Area Viewというアラウンドビューカメラ機能の映像を見ながら駐車することに慣れてきたため、それほど困ってはいない。

エアコンがヒートポンプ式ではない

前回のnoteにも書いたが、ID.4には暖房効率の良いヒートポンプ式のエアコンが搭載されなかった。そのため、冬場のエアコン使用での電費低下は著しい。元々暖房はあまり好きではないので致命的ではないが、本国では搭載されているだけに残念なところ(新開発の方式のため、日本ではアフターサービスの対応の難しさから採用が見送られたらしい)。

無線でCarPlayに接続できない

Apple CarPlayやAndroid Autoに接続するには有線で接続する必要がある。本国仕様ではBluetoothでの無線接続もいけるようなので残念だ。

Car PlayやAndroid AutoにはUSBで有線接続しなければならない
Car PlayやAndroid AutoにはUSBで有線接続しなければならない

普通充電にも出力制限がかかる

こちらについては以前のnoteをご覧いただきたい。設定により制限を解除できるが、これに気づくことができない人もいるのではないだろうか。

ハンドルでの曲送りボタンが感覚と異なる

普段CarPlayを使って音楽をかけながら運転することが多い。これをiPhoneを操作することなく、ハンドルにあるボタンで操作できるのはありがたいのだが、僕の感覚と異なる。

このボタンでCarPlayのオーディオ操作を行う
このボタンでCarPlayのオーディオ操作を行う

このハンドル右側にある△▽のボタンで曲送りができるのだが、上の△押したら次の曲、下の▽押したら前の曲、というのが個人的には自然なのだが、実際の動きはその逆となる。おそらくCarPlayで曲をリスト表示している時(下図)に自然な動きになるようにしてあると思うのだが、リストを表示したままにするケースはあまりない気がする。

CarPlay Musicアプリのリスト表示
CarPlay Musicアプリのリスト表示

理想的にはハンドルのボタンの上下方向をボリューム、左右を曲送りになっていた方が良い気がする。

タッチ式ボタンの多用

ID.4の操作ボタンはタッチ式のものが多いのは先進的ではあるかもしれないが、あまり好ましくない。特に運転中はボタンを注視することができず、手の感触だけで操作をすることになるが、タッチ式だとそうもいかない。僕らはスマートフォンのタッチ操作に慣れてはいるが、ID.4のタッチ式ボタンは少し感覚が異なるのでうまく動作してくれないことが多い。色々試してみたところ、スマートフォンでのタップ操作よりも少し長めにボタンに触れると反応しやすい。確かに少し触っただけで反応されては困るケースもあるだろう。

ライトやドアミラー操作のためのタッチボタン
ライトやドアミラー操作のためのタッチボタン

センター部分もタッチ式ボタンだらけ。しかもオーディオの音量やエアコンの温度調整などに至っては、夜になると光もしないのでどこを押せばいいのかわからなくなってしまうのであった。

夜になるとまったく存在感がなくなるタッチ式ボタン
夜になるとまったく存在感がなくなるタッチ式ボタン

超低速走行時にハンドルを切りながら段差を乗り越えた時の挙動

駐車場から道路に出入りする時など、低速で曲がりながら若干の段差を乗り越えるシーンがよくあると思うが、その時にタイヤがぐにゃりとヨレるような感触があるのが気になっている。中速・高速域では全く問題ない。

これはタイヤの特性なのかもしれない。ちなみにうちのID.4のタイヤはピレリ製だ。ID.4に採用されているタイヤは、観測した範囲ではブリヂストン・ピレリ・ハンコックのいずれかである。

うちのID.4のタイヤはプレリ製
うちのID.4のタイヤはプレリ製

AWDモデルのGTXが未導入

元々日産アリアのe-4ORCEモデルを契約していただけに、ID.4もAWDだったら良かったのにと思うことがある。本国ではGTXというよりパワフルでAWDのグレードがあるようで、ゴルフGTIを愛していた自分としては気になる存在だ。日本に導入されたところで買い替えることはないが。

さいごに

不満な点を色々並べてみたが、僕が自動車に求める一番大事なものは、走る・曲がる・停まるという基本的な操作をスムーズにかつ気持ちよくできるかという点であり、その点においてID.4は申し分ないのでとても満足している。次回はそういった満足点についてもnoteに書くことにする。

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