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手作り品の販売価格

#手作り品販売 #作品販売 #ネット販売

初めて作品を販売しようと思った時、価格設定に悩むかもしれません。
今回はそんなお話をしようと思います。

まずリサーチ


あなたが販売したい物を誰かが売っているでしょうか?
もし誰かが似たような物を販売していたら、それは売れる見込みがあるという事です。
デザインや価格をリサーチしましょう。

どのような素材でその方は作っていますか?
色づかいはいかがですか?
販売価格はどうでしょうか?

これらを見て品切れ品の表示があればもっと可能性は広がります。

私が初めて手まりを販売しようと思った時、既にネット上で販売している方が居ました。
販売価格は泣きたくなるようなお値段がつけられていました。
しかし模様や色づかいは限られていました。

ここでビジネスチャンスを感じました。
手まりのデザインは無数にあります。
しかし販売されていた物は「菊」と呼ばれるデザインが中心でした。


これらのピンクの菊はとても人気の手まりですが、手まりのデザインは菊だけでは無いのです。
そこでもっと多くの模様を紹介しながら販売すれば良いのでは?と考えたのです。
また色違いの作品を用意できればと考えました。

販売価格の設定

材料基準


古い時代の販売価格は、材料費の2倍とか3倍とか言われた時代があります。
この場合、材料費がそれなりにかかる作品で、制作時間が短い物であれば何も問題がありません。
なぜなら制作時間が短いので、材料費と作業工賃のバランスが良ければ問題は発生しません。

しかし手まりの場合は材料費はそれほど高価な物では無いのです。
土台に使うのは、もみ殻や毛糸やミシン糸です。
模様に使うのは刺繍糸などです。
材料が糸類なのでお値段が高い物を使用しても、金額が知れています。

作業時間が短い物でも1日に作れる個数は知れています。
模様によっては数日かかる物もあります。
物凄く手間がかかる作品は、時々数か月がかりなどと言う方もいらっしゃいます。

私は1個作るのに今まで最大限時間がかかった作品は2週間でした。
私の場合は時間がかかると言っても、1日5時間ぐらい制作し2週間になります。
母などは1日2時間程度しか作業時間が取れず、数か月と言う物もありました。

もちろん初心者が難題に挑んだ結果、ベテランだったら数日で完成するものが数か月がかりになるという側面もあります。
時々Instagramなどで見かけるのが、作り始めた物の途中で放置され、結果として完成まで数か月という作品もあるようです。

趣味の制作であれば数か月がかりでも良いのですが、販売を考えた時、それなりの時間で完成しないと販売は難しくなります。
これらを考えた時、販売開始後まだ間もない間は材料費ベースで販売価格を決めるのも1つの方法だと思います。

まだ上手に出来ないし、時間もかかりすぎているし、こんな下手くそな作品買っていただけるのはありがたい。このように感じるかもしれません。
しかしだんだん上達するにつれて、作品が売れるようになります。
そうなってくると、疲弊してくる時期が来ます。

最初の頃は買っていただけるのが嬉しかったのに、欲が出てもっとたくさん作業工賃が欲しいと感じるようになってくると思います。
このように感じるようになったら価格改定をしましょう。


時給基準で価格改定


最近は mince さんや Creema さんなど手作り品販売サイトで、価格設定について書かれるようになりました。
材料費の他にも、交通費や作業工賃などを考えて販売価格を設定しましょうと書かれるようになりました。
そのおかげで、堂々としかるべき金額を提示する事ができるようになりました。

作業工賃もコンビニでバイトするくらいの金額をと書かれるようになりましたので、良い時代になったと感じます。
昔は材料基準でしか考える人が居なかったので、本当に作業工賃で請求する事が難しかったのです。
高い!と言われ、もう少し安くならないのか?と言われたこともありました。
そんな時に返した言葉が、あなたはいくらの時給で働いているのですか?と聞きました。
もちろん返事は返ってきませんでしたが、それ以上突っ込まれることもありませんでした。

ただ下手なうちに、こういうやり取りをしますと、かなり反感を買うという側面もあります。
時給基準の販売価格を設定すると、それなりの金額になる場合もあります。
時々お客さん目線で考えて、この金額出しても購入したいのか?と確かめる必要もあります。

時給基準で販売価格を設定するためには、日誌をつけたほうが良いです。
以前の私は、日誌をつけずにかなり大雑把な作業時間で販売価格を設定していました。
しかしさまざまな状況から、ちょっとシビアに作業時間を計算したほうが良いと感じるようになりました。

いろいろなスケジュールの都合で、数日以上連続して制作が出来ない日もあります。
そのような時、正確に工数管理を行わないと販売価格を出すことが出来ません。
そこで制作日誌をノートに付けるようにしました。
これでより正確に、制作時間を基準とした価格設定を行いやすくなります。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。

読んでいただきありがとうございます。 アトリエを無事引っ越すことが出来ましたが、什器等まだまだ必要です。 その為の諸費用にあてさせていただきます。