見出し画像

裁縫女子のお部屋とゴミ箱


私自身が中学高校時代、自分の私服を自分で縫っていたのでおのずと私の周囲は裁縫、手芸を好む人が多かったのです。
そして学生と言う身分のため実家住まい、私室が作業部屋と言う人ばかりでした。
もちろん手芸も裁縫も好まない人も居ましたが、こちらのグループに入る人たちは、読書好き(漫画も含む)であり、彼女たちは書くことが好きな人たちでした。


そして私室では飲食禁止であり、ゴミ箱に何かを入れる時は必ず「入れてもいい?」と許可を取るのがいつの間にか共通ルールになっていました。
私の部屋のゴミ箱は1つでしたが、多くの友人たちはゴミ箱を私室に2つ以上持っていました。


彼女たちのゴミ箱は、屑籠であり不用品入れだったのです。
ゴミ箱に一旦入れた物でも必要があれば拾って再度使う事があるのです。
その為、専用のゴミ箱にはゴミを他人が入れてはいけないというルールがありました。
鼻をかんだティッシュなどうっかり入れたら、怒られるのが関の山。
その後年齢を経て子育て期に入りますと、そこの家のお嬢様方に、そういうゴミはこっちに入れないと駄目なの、と叱られることもありました。


飲食禁止と言うルールも、汚れや虫が来るという事を気にしてです。
ある時はお弁当持参でお邪魔したのですが、そこで食べることが出来ないので廊下で数人してお弁当を広げていたこともありました。
お家の方が帰ってきて、そんなところで食べてないでこっちへと居間に案内され、お茶まで出されてしまい恐縮したこともあります。


しかし結婚をし、そういう暗黙のルールが通用しない人がいるとなかなか大変です。
先日何気なく部屋のゴミ箱を見たら、羊羹の包みが入っています。
しかもベトベトの状態でです。
瞬間湯沸かし器のごとく、雷が落ちたのは言うまでもありません。


幸い涼しくなってからだったのでまだ被害は少なかったのですが、これが暑い季節だったらあっという間に蟻の行列が出来ています。
私からすれば、そういうゴミは蟻を避けるために洗うことが前提になります。
台所もしくは洗面所で洗いますので、ゴミはその辺りのゴミ箱に捨てる結果になります。
つまり部屋に捨てることはありえないのです。


しかし怒られたほうは、なぜ怒られたのか全く理解していない様子。
ゴミを捨てたからと言うのはわかっても、完全に平行線の話になっていました。
挙句の果ては、気にしすぎとか神経質とか言いたそうな様子。


羊羹の包み紙、洗って捨てるか否か?
皆さんのお宅はどうなのでしょうか?

読んでいただきありがとうございます。 アトリエを無事引っ越すことが出来ましたが、什器等まだまだ必要です。 その為の諸費用にあてさせていただきます。