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まずはやってみる「建設的な生き方」とは?|行動と感情の関係について考える

こんにちは。このご時世で予定がなくなり、まとまった時間ができたので、読書に勤しんでいる「ぐり」です。

今回はこちら

『行動が人生を動かす』

を読みました。

この本は、日本で生まれた神経症の療法「森田療法」と、仏教をベースとした客観的立場に立って自己を見つめ直す「内観」を組み合わせた新しい教育法「建設的な生き方(Constructive Living)」についてわかりやすく説明されている本です。


これらの本を読んで、行動と感情の関係について考えていきます。


建設的な生き方とは?

「そもそも、建設的な生き方ってどんな生き方?」と思われた方がほとんどだと思います。

「建設的な生き方」とは、D.K.レイノルズ博士が創案した教育法で、

一言で表すと、

湧き出る感情をまずはそのまま受け入れ、果たすべき目的に対して、必要な行動をすること。

です。

とてもかみ砕いて言えば、やる気になったり、頑張ろうと前向きに考えたりする必要はなく、ただすれば十分ということです。


この考え方は、僕自身「まずは色々なことを経験してみる。」をモットーにしているので、とても共感できる部分があります。

昔読んだ本のなかで、

「やる気」=「やってみる」+「気持ち」

だから、やる気という気持ちはやってみた後に生まれるものだ。

と書いてありました。

また、きれいな姿勢や笑顔という1種の「行動」が、ホルモンの誘発を促し、嬉しいや楽しいなどのポジティブな「感情」を引き起こすことも有名ですよね。


そう考えると、行動によって誘発された感情はコントロールできます。 


しかし、自分の外の環境によって引き起こされた感情はコントロールができません。

例えば、

満員電車や騒音などを想像するだけで嫌な感じになりますし、テストやプレゼンの直前は、どうしても緊張してしまいます。       

とりわけ、緊張してあがってしまっている場面では、何度もプレゼンの練習をしたり、原稿を暗記したり、または、人の文字を3回手に書いて飲み込んだところでなかなか収まるものではありません。


このように、自分の「行動」によって働きかけることはできても、完全にはコントロールできないのが「感情」です。


まずはやってみる!

「感情」は、完全にはコントロールできない。             

なぜなら、「感情」はその都度沸き上がりは消えていく一過性のものだから。


そう考えると「感情」について考えるのって無駄な労力を割いてるとは思いませんか?


心の中でいろいろ感情を抱えて悶々とするよりもそれを受け入れて、その瞬間瞬間に自分がすべきことは何かを考え、行動することが「建設的な生き方」だと思います。

だるいなぁと感じているときに無理やりやる気を出そうとしたり、不安を感じていても頑張ろうと前向きになろうと努力したりする必要もないのです。

実際、プレゼン前はあんなに緊張してたのに、いざしゃべり始めてみると、段々と緊張が和らいでいくなんてことありますよね。


このように行動してみたら、感情は案外コントロールできるかもしれません。

できるのかな?と心配する前に、やってみることが大事ですね!


まとめ

今回は、行動と感情の関係について自分の言葉で考えてみました。

湧き上がる感情は完全にはコントロールできません。しかし、自分の行動についていえば、完全コントロールができます。そしてその行動は、少なからず自分の感情に影響を与えることが出来ます。

そう思うと、自分の行動に一層の責任を感じるようになりました。


なにか新しいことを始めようとする時、誰しもその行動に対して不安を抱きます。でもそれは、その時、その場面だけの一過性のものです。「不安だなぁ。心配だなぁ。」とすぐ悩むよりも、その感情をまずは受け入れて、ひとまずやってみることを心がけてみてはいかがでしょうか。


以上、最後までお読みいただきありがとうございました。



【参考文献】

デヴィッド・K・レイノルズ(2004)『行動が人生を動かす』, 株式会社朱鷺書房



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