死んだらみんなが悲しむ人間になれ。
就職してから辞めるまでの絶望と隣り合わせの7年間を思い出した。
人目を盗んではメモの隅っこに"(自分)◯ね◯ね"って書いては消したり、
おもむろに自分の席から立ち上がってわけのわからないこと叫びながら
フロア中を駆け回って最後に窓ガラス突き破って飛び降りる妄想をしたり、
終電なくなって歩いて帰っててまっすぐ行くとこを
思い切り左に曲がってどっか知らないとこに行こうとしたり、
それまでなんとか凌いでいたけど結局心のコップから水が溢れて
家から出るのも電話に出るのも怖くなって思うように眠れなくなって
綺麗な朝焼けを見たりした。
それでも今を生きてる。
思い出したら泣けてくるけど今を生きてる。
あの頃の自分には想像もできなかった新しい自分として生きてる。
あの頃の自分がいたから今の自分として生きてる。
だったらあの頃の自分を許そうじゃないか。
自分には何もできないなんて嘘だ。
息してんだろ。
生きてんだろ。
それだけで十分だと思わないか。
あの頃の自分に言う。
死んだらみんなが悲しむ人間になれ。
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