プレゼンテーション1

ルールも言語も知らない「優秀な消費者」は、他人のモノサシで生涯搾取されて死んでいく

はじめまして。寺口浩大です。

この度、HOPEピッカーとしてステキな方々とともに、HOPEを届ける一人として大切な役割を任せていただきました。

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タイトルにいきなり「搾取」とか「死んでいく」とか希望のなさそうな言葉を並べてすみませんでした。

一応、意図があるので本文の前に少しだけ聞いてください。「期待」と「希望」についてのお話です。みなさんはこの2つの言葉をどう訳していますか?僕は、期待は他にするもの希望は自分の中につくるものだと思っています。そして希望をつくる前に「よくわからないものへ期待することを辞める」という整理をしたほうがいいんじゃないかなと思っています。だから、まず今日は、希望を持つための準備運動として「期待する毎日」から卒業する方法をお伝えしたいと思います。

では、改めて

みなさんは「社会」というものに期待していますか?

ちなみに僕は、もう期待していません。かつては期待というものをしていました。先生に期待したり、親に期待したり、政府に期待したり。そして今、31歳。いろいろ経験した結果、外に期待することはギャンブルと同じで、期待通りに他者が動くことなんて、そうないんだってようやく気づきました。

今は、「期待」よりも「希望」をもって生きる方が楽しいんじゃないかなと思っています。だって希望は自分の中でつくれるから。

戦争、犯罪、マウント、炎上、ロケット鉛筆みたいなじいさんの謝罪と既得権益のバトンリレー。社会に期待しては汚い現実に裏切られ、社会に絶望しかけている人もいると思います。そんな人にこそ、これから書く文章が届いて欲しいなぁと思います。

社会人なんてダサいものになりたくなくて、社会なんてどうせつまんないと思ってるけど、なんかエネルギーは余ってるし、できればせっかくの人生を意味のあるものにしてやりたいと、どこかで「自分の人生を生きること」を諦めきれない人に。

そんな人に、届いて欲しいと願っています。

僕もそうだったので。

はじめましての方も多いかと思うので、自己紹介をさせてください。

こんな感じで、ちょっとクセがつよい人間かもしれません。

僕も、この世の中は歳を取る度につまんなくなっていくって、子どもの時から思ってて、20歳から30歳手前までは「ほらね、つまんねぇ。やっぱそうじゃん」って思ってました。ただ、28歳くらいの時でしょうか。あることをきっかけに、このクソつまんない世の中で楽しく生きられるかもしれないと思ったのです。

ひとつは、よくわかんないものに期待することをやめたっていうのが大きいのですが、加えて当時3つの変化がありました。

・他人のモノサシから自分を解放してあげたこと。
・つくるがわに移住したこと(世の中にはゲームルールがあるって知った)
・そして、才能を活かせる場所と仲間を見つけたこと。

今日は、その3つの変化についてお話して終わりにしようと思います。

※来週からはいろんな記事を紹介していくのですが、基本的にはこの3つの観点で紹介していきます。


他人のモノサシで生きるということ


ところで、みなさんは自分のモノサシを持っていますか?モノサシとは何かを決めるときの判断軸です。

今まで自分がなにかを決めたときのモノサシについて思い出してみてほしいです。学校を決めるとき、部活を決めるとき、ファッションスタイルを決めるとき、聴く音楽を決めるとき、彼氏や彼女を決めるとき。

「これは自分で決めた」と誇れることは、どれくらいあるでしょうか。

僕は普段ワンキャリアという会社でPRの仕事をしています。ワンキャリアは学生の方々がファーストキャリアについて考えるとき、人生の投資先を決めるときに見るメディアです。そこで、みなさんと同じような年齢の学生の方のほとんどが最初の仕事を選択するときに困っていることがあります。

「やりたいことがわからない」

「決め方がわからない」

一番最初の仕事を決める際に「決められない」という人にたくさん会いました。彼ら、彼女らはきまって同じことを言います。

今まで人の目を過剰に気にして生きてきてしまった。そんな自分を変えたい。」

「周りの期待に応え続けてきたけど、自分が本当になにがやりたいのか、わからなくなってしまった。

「何かを決めるとき、友達になんて思われるだろう、親になんて思われるだろうと気になってしまう。」

僕もそうでした。バチバチに他人のモノサシで生きてきました。そして、他人のモノサシに忠実に生きてしまったツケを、25歳くらいの頃に、もはや半分事故でしたが全額支払うことになりました。アイデンティティ・クライシスっていう病気になりました。※詳しくはここに書いています。

「自分で決める」ということは、少しストレスのかかることです。だって考えないといけないから。決めてもらうほうが楽だから。そして、後から人のせいにできなくなっちゃうから。

世の中には2種類の人間がいます。

「決めたい人」「決めたくない人」

決めたくない人は、いつだって今楽な方を選択します。「自分で決めていない」という免罪符をゲットするために。ただ、その「自分で決めたことじゃないし」という言葉は精神安定剤のようで、実は呪いの言葉だったりします。いいわけをたくさん吐いては、どんどん自分のことが嫌いになっていきます。しだいに他人の人生を羨むようになり、嫉妬という感情に支配され苦しむようになります。そして最終的には、自分の人生の主人公を降りて、主人公やってる人の人生に寄生してしまうのです。

異常なネットの叩きとか、クソリプとかはそれですね。最近は有名人の結婚をみんなで批評しています。人の結婚を批評するとか冷静にヤバくないですか?人が結婚したら「おめでとうございます」ですよね。それすら忘れてる。寄生。めっちゃダサいですよね。

PRという仕事柄たくさんの方にお会いするのですが

輝いている人には、肩書や年収、所属企業、見た目に関わらずある共通点があります。

それは

「自分のモノサシで決めていること」

そして

「決めたことを正解にするプロセス自体を楽しんでいること」

めっちゃかっこいいですよ。自分で決めてる人は。

HOPEでは、そんな自分のモノサシで生きている人たちのことも紹介していきたいと思います。

今、自分の中にモノサシがなくても大丈夫です。まずは自分にこびりついている他人のモノサシをひとつひとつ剥がしてあげて、自分のモノサシのちいさな種を見つけてあげましょう。

※承認欲求を振り払いたくて、インスタでいいね「0」を目指して投稿した白米。「いいね」中毒から自分を開放してあげるのに少し有効です。


つくるがわの世界について


また質問です。

みなさんが今、「生産」「消費」にかける時間は何割ずつくらいでしょうか。

最近の一日の時間を「生産者」としての行動と「消費者」としての行動に分けてみてください。できれば、紙にでも書いて、リアルと向き合ってみてください。

最近こんなコラムを書きました。

みなさんは「優秀な消費者」になりかけてませんでしたか?

今は、普通に生活していれば「優秀な消費者」になれるチャンスがいくらでもあります。便利で楽しいサービスがたくさんあります。お金の流通経路は変わり、お金を払わなくても消費者として生きられるようになりました。何を消費しているのでしょうか?

それは「時間」です。お金より大切なもの。

みなさんの時間とお金は、意識しなければ全て「消費」に回されます。その「消費」につかっている時間を、1時間でも「生産」と「投資」に使い始めて欲しいなぁと思うのです。

普段、消費者として触れている向こう側(裏側)には生産者がたくさんいます。生産者たちの世界は最高に刺激的です。生産のエンタメに気づいてしまった人たちは口を揃えて「もう消費者には戻れない」と言います。

生産者になるとモノの見え方が変わります。誰かが作ったモノは消費対象や批評対象から、尊敬対象、研究対象に変わり、自分もまた何かつくりたいというエネルギーに変わります。生産者の人たちと一緒にいると、誰かがつくったものや、社会に「ある」ものを簡単に批評しなくなります。自分もつくる人になったから、それをつくることの苦労を知っているから。

批評家がダサいのは「自分で何もつくってないから」です。

ただ、特にネットの世界には「批評」が溢れていますよね。全部叩く。できたものに対してリスペクトができない。みなさんより歳が上の方でも「つくったことのない人たち」が、いかに多いかがわかります。

今、みなさんの前には3つの道があります。


消費者として搾取され続けて終わるか

批評家として生き恥を晒すか

1mmでもいいからなにかつくりはじめるか

意識高くてむさ苦しいですかね。そんな人はもう読むのやめてるか。

いいんですよ。意識なんて。


意識なんて、マジで高めてなんぼっすよ。


僕は、HOPEに何らかの興味を持って今この文章を読んでいるみなさんには「つくるひと」になってほしいし、「つくるがわ」の世界を知ってほしいなと思っています。説明が遅くなりましたが、ここでいう「つくる」は、価値をつくるということです。これだけではピンとこない方もいらっしゃるかと思うので、HOPEで「つくっているひとたち」の存在、言葉や考え方を、紹介して届けていきたいなと思います。


才能を活かせる場所と仲間


またまた質問です。みなさんは仕事をしていますか?

仕事をしている人たちがよく使う言葉のひとつに「あいつは仕事ができる」「あいつは仕事ができない」という言葉があります。

ぼくは「仕事ができる」という言葉がとても苦手です。

古いから。

「優秀」という言葉も古いですね。太古の言葉です。

なぜでしょうか。

仕事ができる/できないも、優れているも、秀でているも、全て相対的で、ベースには何かすでにメーターがあるからです。仕事に正解はないという理想論を言う人がいますが、事実残念ながらほとんどの現実の仕事には正解があります。ほとんどの仕事は「正しい」やり方が決まっています。だから仕事ができるできないとか優秀という言葉が飛び交うのです。

いまさら古いルールの中で、ルールメーカーやルールマスターばかりのアウェイの状況に敢えてダイブするのもありですが、そこでは「正しさ」と「できる/できない」というモノサシによって裁かれます。相当な覚悟が必要です。僕は無理でした。

これからは、できる/できないじゃなくて、向き/不向きの時代になると思います。正しさはどんどん曖昧になり、美しさについても考える必要が出てきます。ビジネスにアートをうんぬんというのもそのひとつの兆候ですね、きっと。

「仕事ができる」は近々、死語になると思います。というか、しましょう。「みんなちがってみんないい」ですもんね。

価値の生産方法も多様化し、才能はもともと多様であったということが様々なタイプの人の活躍によって証明され始めています。いい流れですね。みんなちがってみんないい。そんな、できるできないから向き不向きの時代に変わってきているという希望の種をHOPEでは伝えていきたいと思います。

古いルールの中でハックするか、新しいルールづくりの世界でやるか。古いものを維持するか、中から変えるか。新しい価値をつくって外から古いものを変えるか。イノベーションは革新です。中から変えるか、外から変えるか。これは美学なので正解はないです。※サンクチュアリという本がおすすめです。


最後に


まずは、こんなむさ苦しい文章を、最後まで読んでいただき有難うございました。いい感じにストレスたまってくれていると嬉しいです。

タイトルは少し攻撃的なものになってしまいましたが、ここまで読んでくださった方には、自分のモノサシで決められる、価値を「つくる」人になってほしいなと思います。そして、自分の才能も他人の才能もリスペクトできる人になってほしいと思います。あいつはできる/できないではなく、あいつにはこんな才能があると言える器のでかい人になってほしい。

そして、超刺激的な、つくるがわのリアルな世界にダイブしてきてほしいなと思います。そんでみなさんが「つくるひと」になったら、次は「生産者の仲間」をまた、増やしていきましょう。


希望は自分でつくれるから。


それでは、これから3ヶ月よろしくお願いします。

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