[各競馬場コース別傾向]第56回 新潟芝1,600m

 毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は8/11(日)に行われる関屋記念の舞台でもある『新潟芝1,600m』の傾向について紹介します。
 ※本コーナーの概要はこちらを参照


新潟芝1,600m傾向

 データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。

[データ集計期間] 2018年1回~2024年1回

[サンプル数] 全 179レース
西南西寄り2m/s以上の風 40レース
北北西寄り2m/s以上の風 58レース
 
※風のサンプルについての概要はこちらを参照


①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』で見ると、[Sペース]が70%程度[Mペース]が25%程度で、[Hペース]は5%程度となっており、基本的に前半は緩めのペースになりやすい傾向と言えます。

 風向き別で見ると、『西南西』寄りでは[Sペース]の割合が小さくなっていてペースが速くなる傾向にあります。新潟芝1,600mは向正面にゲートが設けられていますが、『西南西』寄りの風は向正面では『追い風』を後ろから受ける形になっていることから、前半のペースが上がりやすくなっているものが現れていると推測されます。

 一方で、『北北西』寄りでは[Sペース]の割合がより大きくなっていることから、前半のペースがより緩む傾向にあることが見て取れます。


②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』『勝利数』の観点で見ると、[先頭]が10%程度[先団]が30%程度[中団前]が40%程度[中団後]が10%強[後方]が6%程度となっており、先団から中団前あたりの位置取りがベターであるということが傾向として見て取れます。

 風向き別に見てみると、『西南西』寄りでは[中団後][後方]の割合が若干大きくなっており、多少ではありますが後ろ寄りの位置取りでもチャンスが生じることがわかります。一方で『北北西』寄りでは[中団後][後方]の割合がより小さくなっており後ろ寄りの位置取りではかなり厳しい傾向であると言えるでしょう。


③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』のグラフを見てみると、多少の凸凹が見受けられますが、総じてみると『フラット』な傾向と言えるのではないでしょうか。

 風向き別に見ると、『西南西』寄り、『北北西』寄りともに凸凹がかなり目立っており、傾向を掴み取るのは難しいと言えます。


【結論】

 新潟芝1,600mのコース傾向は、以下の通り。

●前半は緩めのペースになりやすい傾向。風向き別でみると、『西南西』寄りではペースが速まり、『北北西』寄りではよりペースが緩まる傾向。

●先団~中団より前目につけられる馬は好成績。風向き別でみると、『西南西』寄りでは若干ではあるが後ろ寄りの位置取りでもチャンスが生じるが、『北北西』寄りでは後ろ寄りの位置取りになると更に厳しい傾向。

●馬番別成績はフラットな傾向。

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