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抜群によくできていた「SEKIRO」か、ぐちゃぐちゃだけど面白かった「DEATH STRANDING」か【俺ゲーム・オブ・ザ・イヤー2019】

ゲームライターマガジン、今月のトークテーマ2つ目は、年末にふさわしく【俺ゲーム・オブ・ザ・イヤー2019】。もともとnoteをはじめる前から、年末になると自分的ベストゲームを勝手に振り返ってツイートしてたんだけど、今年は「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」か、「DEATH STRANDING(デス・ストランディング)」かで最後まで迷ってしまった。

ちなみに昨年と一昨年の自分的ベストゲームはこんな感じでした。

2018年
1位:My Child: Lebensborn
2位:Return of the Obra Dinn
3位:PS4ケツイ

2017年
1位:Getting Over It with Bennett Foddy
2位:どうぶつタワーバトル
3位:OneShot


「変なゲーム好き」としてはやっぱり……

「SEKIRO」も「デススト」も、どちらも僕が大好きな「開発者の個性や思いがハッキリと打ち出されたゲーム」で、「これがやりたかったんだ!」という作り手の思いがビシビシと伝わってきた。これがインディーではなくフルプライスゲーとしてリリースされたことは本当に喜ばしくて、僕がゲームライターからねとらぼの人に転身することになった7年前と比べるとまさに隔世の感がありますね。

問題はどっちを“俺GOTY”に選ぶかなんだけど、まあ「変なゲーム好き」を自称している身としては……やっぱりデスストしかないという結論に至りました。だって、多分インディーゲーム込みで見渡してみても、ここ数年こんなに“変な”ゲームはちょっとなかったんじゃないか。もちろん一発ネタみたいな作品はいっぱいあったけど、「ネタに対する金のかけ方」が段違いというか。これとマトモに渡り合えるのはFF15くらいだと思う。

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▲完全に「変なゲーム」として評価しちゃってるけど、普通にめちゃくちゃ面白かったですデススト


で、最後の最後まで迷ったSEKIROなんだけど、“よくできてる”のは圧倒的にSEKIROなんですよ。「とにかく難しいゲーム」という側面ばかりが強調されがちだけど、あれは実は綿密な計算とノウハウに裏打ちされた難しさであって、決して理不尽な難しさではない。このへんはhamatsuさんがねとらぼに寄稿してくれた記事が詳しいのでそちらもぜひ読んでみてください(僕も後半のインタビュー部分でちょこちょこしゃべってます)。


一方デスストはどうだったかというと、“ぐちゃぐちゃだけど面白い”というのが率直な感想。はっきり「相いれない」と感じた部分も多かったけど、それを覆い隠してあまりあるほど感情を揺さぶられたのも事実でした。

滝壺に落ちても笑える「デススト」

自分はとにかく「一瞬でもいいから、どれだけ感情メーターを大きく揺さぶってくれたか」でゲームを評価する人で、そういう意味では今年の“瞬間最大風速”は間違いなくデスストで「滝壺に落ちた時」だった。

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