「アホウドリの糞でできた国ナウル共和国物語」が文庫になります

2004年12月25日に発売された、ぼくの初めての著書(イラストは寄藤文平さん)が、9年半ぶりに大幅加筆(43ページ)し、同じアスペクトさんから文庫として再登場することになりました。わっしょい。

見本はすでに出来ていて、寄藤さんと吉田孝宏さん(文平銀座)が文庫向けに新たにデザインを見なおして下さってます。GW明けにも取次さんに納本され、来週早々(13日ごろ)には全国の書店さん、ネット書店さんでも取り扱い開始されると思います。(ちなみに写真のPOPは9年前に販促グッズとして制作されたもの)

この本のベースになっているアイデアは、当時関わっていたいくつかの雑誌の特集企画として考えたものでした。上手く実現できずにボツになったものの、なんとなくあきらめきれず、当時やっていたブログにポツポツと書いていたら、複数の編集者さんが「書籍にしたら?」と声をかけてくれて、「それなら」と本腰を入れて資料を集め、ブログを書き続けて、こういうカタチにまとめることができました。その気にさせてくれたYくん、ブログを読んで上司に紹介してくれたTさん、メールをくださって寄藤さんと引きあわせてくれたMさんがいなかったら、出ていなかったと思います。自分が書籍やムックを中心に仕事をするようになったのもこの本がきっかけでした。これがなかったら、どうなってたんだろう。冗談でなく、ホントにわからない。

この9年、著書、編集協力、執筆協力といったカタチでいろいろな書籍(50冊くらいかな)に関わってきました。それぞれもちろん思い入れがありますが、自分でイチから「こういう内容で書きたい」と企画を立て、まるっきり好きなように書いちゃったケースはこの本だけです。今回の加筆もほぼ完全に好きなようにやらせていただきました。今後、こんなふうに本をつくることができるかどうか全然分かりませんが、ご協力いただいた方々が「良かった」と思っていただけるような仕上がりになっているといいなあ、ついでに売上でも喜んでもらえるといいなあ、と内心ビクビクしながら、発売日を待っているところです。

読者のみなさんにも、楽しんでいただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。
Amazonの商品リンク→「アホウドリの糞でできた国」 (アスペクト文庫) 古田靖 (著) 寄藤文平 (イラスト)


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