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読書は栄養ドリンクではない、ぬか床だ

今日、私は皆さんに一つだけ伝えたいことがあります。
「読書は栄養ドリンクではない、ぬか床だ」ということです。

ところで皆さん、今度の休日は何をしますか?
・お金を稼ぐためにバイトに行く?
・筋力をつけるためにジムに行く?
・パレードを観に行くためにディズニーランドに行く?
とてもいいことだと思います。
でも谷川俊太郎は、それは「楽しみ方が下手だ」と言っています。
なぜなら予め用意された場所や装置がないと時間を潰せないから。

本にも同じことが言えます。
・ベストセラーリストを見ると自己啓発本が常に上位を占めていること。
・名著の「あらすじ」だけを詰め込んだ本がヒットしていること。
このように世の中はお金と時間を費やすのであればすぐに結果や見返りを欲しがります。

「ためになること」がないと本に手をださない。読書を即効性のある栄養ドリンクだと勘違いしている。もし皆さんがそうであるならば、本は読まないほうがいいと思います。

私たちは、出身・好きなもの・自尊心・劣等感など様々な属性をぶらさげて生きています。

そんな自分が一度孤独になって、本から見知らぬものに出会い、違うものになりきってみる。
でも新しいぬか床はすぐに美味しいぬか漬けを作ることはできません。
けれど野菜の栄養が、ぬか床にゆっくり溶け込んで吸収されていきます。

ときには自分でぬか床をかき混ぜてみるように、読んだ本を振り返ってみて、自分と対峙してみる。
そうすると次第に美味しいぬか漬けができるように、
おいしさに思わず感電してしまいそうなショックを受ける。
それが読書の本当の本質だと思います。

「読書は栄養ドリンクではない、ぬか床だ」
皆さんが本を読むときにどうか私の言葉を思い出していただければ幸いです。

注:このお話は自己啓発本・あらすじの本をディスりたいわけじゃないよ!私は写真にあった自己啓発本をほとんど読んでいるくらい自己啓発本が好きです!
私が言いたいのは
「本を1回読んだだけで、人生が劇的に変わるなんて『不可能』ということ。」
自分を変えたいというのであれば、どんな本もまずは自分1人で立ち返って、よく考えて、それに伴う行動を起こさないと結局何も変わらないということを言いたい。
やっぱり自分が「この本は絶対に自分の中に必要だから10回以上読んでる」っていうのがあればすごく素敵なことだなって思います〜!!