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タイマス事変の元ネタを考察。あるいは劇場版SHIROBAKOで伝えたかったことは何なのか

タイマス事変の元ネタを考察。あるいは劇場版SHIROBAKOで伝えたかったことは何なのか

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こんにちは、好きなキャラクターは平岡の @teitei_tk です。この記事はSHIROBAKO Advent Calendar 2020の14日目の記事です。

今年は劇場版も上映され、NHK Eテレで再放送もされ、脚本の横手美智子さんによる裏話も披露され、SHIROBAKOファン的には盛り上がった1年だと思います。私も、劇場版は3~4回観に行き、地上波版も、もう何回目か分かりませんがEテレの再放送を通して再視聴しています。

SHIROBAKOの素晴らしいところは見ている人の立場によって見ている感想が違うところだと思います。放映中当時20台中盤で仕事関係でやさぐれていた私は平岡に深く感情移入をしましたが、今見直してみると視座が上がったのか平岡への感情移入は薄れ、こういう時期があったなと俯瞰して見れるようになりました。

というわけで皆様も見直してみるとまた違った景色が見られて面白いかもしれません。

閑話休題

今回は何を書くのか迷いましたが、アニメオタクとして劇場版SHIROBAKO劇中にあったタイマス事変の元ネタを考察します。

注意: ここから劇場版SHIROBAKOのネタバレを含みます

劇場版SHIROBAKOのあらすじとタイマス事変について

最終回から4年が経ち武蔵野アニメーションは飛躍し、第三少女飛行隊以上のすごいものを作っていると思いきや、武蔵野アニメーションは作っていたアニメの権利関係でごたつき、出資した費用は回収出来ず、その影響で経営が傾き、かつてのメンバーは武蔵野アニメーションを出ていき、丸山社長は退任し、ナベPことナベ長と宮森でどうにか倒産寸前をどうにかしているという状況です。この経営危機のことを劇中ではタイマス事変と呼ばれています。今回はこのタイマス事変の元ネタを考察します。

タイマス事変

このタイマス事変ですが、おそらく元ネタが存在します。

話は変わりますが、ちょっとアニメに詳しい人はSHIROBAKOのキャラクター・会社によっては元となったモデルの方がいるとわかると思います。木下監督でしたら水島精二さんですね。

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そしてこの記事でメインとなる丸川社長にもモデルとなった方がいます。丸山正雄さんという方です。

画像2

丸山さんはwikipediaに記載があるようにアニメ業界黎明期から活躍されている方です。現在はMAPPAというアニメーションスタジオの会長をされています。今放送中の2020秋アニメだと呪術廻戦・体操ザムライ、進撃の巨人を作っているスタジオですね。丸山さんの経歴を眺めてみると元マッドハウスの社長とあります。タイマス事変の元ネタであろう出来事はこのマッドハウスで起こりました。

現実にあった経営危機

さて、皆さんもしアニメを製作途中の監督が死去したらどうなると思いますか?誰かに引き継がれる?この場合の結果は事実上の中止でした。

当時マッドハウスが次回作として作成していた「夢見る機械」という作品がありました。制作に着手していた今敏監督が死去しました。この時点で後悔が実質未定になり、制作費の回収目処がつかない状態だったと思います。この時点でタイマス事変と同じ状況ですね。

その1ヶ月後、当時マッドハウスの親会社であるインデックスの取引銀行だった日本振興銀行株式会社が経営破綻になりました。その余波はインデックスグループ各社にも影響します。ただでさえ作成していたアニメの制作費を回収できず、銀行・親会社に泣きつきたい時に親会社も経営危機になり、取引銀行は経営破綻し、回収の目処はつかずマッドハウスは2期連続の赤字になり、日テレが買収し、丸山社長は退任となりました。

・・・作中のタイマス事変と似ていると思いませんか?むしろ制作費の回収の目処が立たず、取引先である銀行も破綻し、親会社も経営危機とタイマス事変より酷い状況です。劇中のあの酷さはまだマイルドになっていました。水島監督の手心を感じます。ああ、事実は小説より奇なり・・・。

初めて劇場版SHIROBAKOの最初の展開を見た時にマッドハウスの経営危機を思い出しました。なんで知っていたかというと、アニメオタクということもありますが、私が新卒の頃にインデックスグループに就職しようとしていた事がありました。が、経営危機になり募集が切られ断念した事を覚えていました。その後の推移を見ていたときに好きだったアニメ会社のマッドハウスの経営危機があったことをを思い出し、おそらくこの当時の経営危機が元ネタなのではないかと考察するに至りました。

あるいは劇場版SHIROBAKOが我々に伝えたかったこと

いかがでしたでしょうか?と、ここでキュレーションサイトのように締めることも出来ますが、個人的に劇場版SHIROBAKOが我々に伝えたかったことを考えてみます。

作中でもこのようなセリフがありました。

「立ち止まっている場合じゃない。君たちは前に進まなきゃ」
「明日は今日よりマシかな?」「わかんないけど、ジタバタあがけば変わるよ、きっと」「生きるって永遠に俺たたエンドだから」

当時仕事で失敗をし、退職する意思を決めて、どうしてこうなったと鬱屈とした気持ちを抱えていた私はこの台詞に心を打たれました。

現実は非常で、地上波版のように皆で何かを作り上げ成し遂げたとしても、未来には劇中のタイマス事変のように心が折れるような事がいくつも待っています。人生は何があっても続いていきます。今がどれだけ幸せでも、今がどれ不幸でも生きている限りは続きます。一見どれだけ今が苦しくてもそれで終わりではなく人生の途中。人生は続いていく。いかに今が絶望的で不幸でもジタバタして前に歩き続けなきゃいけない。それが現実。

どれだけ人生が苦しくてもジタバタしてあがていく。それが伝えたかった事だと思います。

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