本日の名作和歌一首ー8月15日
戦ひに果てしわが子も 聴けよかし―。かなしき詔旨(みこと) くだし賜(た)ぶなり
折口信夫の歌。わが子というのは弟子であり養子であり恋人でもあった若者のこと。その若者は戦死しています。
かなしき詔旨というのは玉音放送のこと。
いつも思うのですが、この「かなしき詔旨」というのがもっと早かったら。たとえば6月23日(沖縄戦が実質終わった日…実際戦闘はつづいた)の時点でもう負けは決まっていたし。そこで終わってもよかった。そうすれば原爆は落とされなかった。というかもっと早く、ミッドウェー海戦の時点で。いや、というかもっともっと前に。なんでこんな戦争を始めたのか。当時の指導者層は馬鹿しかいなかったとしか思えません。
■白川静(漢文学者・東洋学者)の歌
米英に宣戰といふラヂオあり狂ふたかと友は吐き棄てにけり
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