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「底辺数学」についての説明

最近、底辺亭で数学イベントが急増した事に対しての問い合わせが数件あったので、経緯と意図を記しておく。

ちなみに底辺は数学が解らない。

数学イベント優遇の意図

エンジニアの溜まり場である底辺亭で数学イベントを開く事で、テックとマスの融合機会を増やす事が目的である。

最終的にはエンジニアが手軽に数学力を向上させる為の手法を確立したいと考えている。

加えて。

知的人材の満足度を高める為には知的イベントの充実が必要不可欠であると底辺が考えている事も、数学イベントを優遇する理由の一つである。


「数学デー」についての説明

元々は東京のイベントである。

東京大学前のφカフェ(ニコニコ動画の川上会長の肝煎りで作られた数学拠点、彼の失脚と共に閉鎖された)にて毎週2回開かれている。

底辺亭で誘致させて頂いた「数学デーin大阪」は東京の本家に影響を受けて立ち上がったとの事。

大阪海老江に拠点を持っていたが、同地を引き払い、現在は決まった拠点を持たない。

(底辺亭を拠点にしてくれれば嬉しい)

この大阪派の紹介によって底辺は本家である東京数学デーと面識を持て、その流れで埼玉数学デーの立ち上げにも携わる事が出来た。


特筆すべきは、東京・大阪の2団体は、週2開催のペースを守っているという事。

(つまり単発ではなく、恒常化を目指している。)

これはかなり驚異的な事なので、御近隣の方は是非とも顔を出してみて欲しい。

初心者歓迎のフレンドリーな会である事を保証する。


実学化の試み

数学が敬遠される理由の一つに、その難易度の高さに加えて「飯のタネにならない」と云うものがある。

底辺が関わった数学者も皆そう主張していたが、話を詳しく聞く限り「彼らにマネタイズの意志が乏しいだけである」との印象。

なので、エンジニアの強力な補助動力たり得るという面を強調してみることにした。

この記事を書いた数日後、「エンジニアの為の数学教室 行列レクチャー」なるイベントを底辺亭で開催する。https://zeniket.connpass.com/event/158773/

テーマを『行列』に絞ったのは、エンジニアにアンケートを取ってみた所、「現場で一番必要なのは『行列』への理解」という回答が多かった為。

どこまで数学を社会に組み込めるかをずっと考え続けて、結局はこの形に落ち着いた。


地方の方へ

貴方の街でも数学イベントを開いてみて欲しい。

難しくはない。

要は、近所の数学者を講師として招いて、近所のエンジニアを招くだけなのだから。

ある程度の規模の街ならどこでも成立するイベントだとは思わないだろうか?

(敦賀以上の規模の街ならどこでも成り立つ、と底辺は見ている)

優秀な人材が故郷に愛想を尽かすのは、街の知的レベルの低さが原因である。

貴方だって自分の周囲が低能ばかりなら疲弊するだろう?

優秀な人材は賢い分だけ他者よりその疲労感を感じやすいのである。

地域を防衛したいなら、一人でも多くの賢人を地元に残すべきである。

彼らを遇するなら金や地位は勿論、知的環境も用意する必要がある。

数学イベントは、その際たるものと言えよう。


この底辺は数学が出来ない。

小学生の終わり頃には学ぶ気すら無くしていた記憶がある。

愛着も無い。


そんな底辺でも形を作れた。

(勿論、大阪梅田という地の利もあるが)


だから貴方の街でも出来る。

意欲があるなら応援する。

数学メンバーも紹介するし、底辺が持つノウハウも提供する。


底辺が解りもしない数学に関わり続けるのは、成果を貴方の故郷で再現する為に他ならない。

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