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『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』

TOHOシネマズ池袋にて『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』を見てきた。

TVアニメ版未見ながら、割と楽しめたかな。

セイウチの冴えない中年タクシードライバー・小戸川宏があるタクシー客を乗せたことから殺人事件、現金強奪事件に巻き込まれる、というアニメながらコーエン兄弟のクライム・サスペンスのような映画だった。

加えて映画版はTVアニメ版での事件を各登場人物への証言インタビューで訊き出す大林宣彦監督の『理由』のような切り口で、

事件の真相に迫る、という作り。

アルパカや狐や狸、ゴリラなど、基本動物キャラなのに、アイドルでの成功欲、SNSでの承認欲求、やられたことに対する復讐、証拠隠滅など様々な人間らしい思惑が渦巻く。

そんな中で冴えないタクシードライバーの小戸川はあるキャラに加担しながら密かにヒロイズムを夢見る。冴えないタクシードライバー、ヒロイズム、そしてヒロインの存在などマーティン・スコセッシ監督作『タクシー・ドライバー』を思い起こす。

終盤のある仕掛けはお見事。

映画版ならではかな。

配信でTVアニメ版があったら見てみたい。

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