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PANOR@MA WING所感

 昨日放送されたゆくM@SくるM@Sのシャニマス告知パートにて、高山Pが次のCDシリーズの題名は「PANOR@MA WING」であると発表し、公式Twitterの方にも紹介されました。

 個人戦であるGRADに参加する中でグラデーションのような変化と想いを描いた3年目における「GR@DATE WING」や、過去の積み重なり、声や想いの重なりからアイドルの今を描いた4年目における「L@YERED WING」のように、CDシリーズの題名はその年のテーマをある程度反映しています。そこで、パノラマと聞いて感じたことを軽く書いてみようと思います。といっても未来予想ゲームをしようとかそういうことではなく、初見備忘録もどきって感じです。少しだけですがチエルアルコ、曇りガラスの銀曜日、たまゆらフレーミングに触れるのでちょっとしたネタバレありです。


 まず、パノラマ(全景)というものの特質が何かと考えると、視界を埋め尽くす迫力というよりかは、視界外への信頼感みたいなところに在る気がします。自分の視界に限界があるだけで、首をひねってみればそこには確かに何かが描かれていて、画は自分の視界の外でも続いている、そしてそれを承知しながら鑑賞できるということ。
 シャニマスは3年目くらいから如実に濃いモブキャラが増え始め、同時にアイドルがそういった事務所の外の人々と接することも増えました。そしてついには283プロという文脈・シャニPの手の届かないところにいるアイドルである斑鳩ルカが登場しました(彼女がこれからどうなるかはわからないとはいえ)。そういった状況とパノラマというお題目から、283プロ・シャニP・プレイヤーによるプロデュースという文脈の中に限界を定められた世界ではなく、その外側が確かにあって、全景が作られていく…という妄想をしました。


 またこのようなテーマについて考えていると、【たまゆらフレーミング】2コミュ目の内容が気になってきます。

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 同じものを見るよう促しながら、自分が見たものを共有する。それぞれの視点がそれぞれに価値があって、それを共有する幸せがあるという姿勢には、チエルアルコにおける「色は心で見る」という気付きや、曇りガラスの銀曜日などで表現された理解しようとしつづける意志が根っこにあるように思えます。そういった意味でめぐるコミュらしいのですが、同時にそれぞれはそれぞれに視点を持ってると言う点で等価である…という意味での世界の広さにレイヤードっぽさとパノラマっぽさを同時に感じたり。これは最近観に行ったユージーン・スタジオの『小さな共通項(36人で同時に見上げた空)』を連想しながらだったりします。解説文一部抜粋。

 本作品は約8㎞にわたって点在した36名の人々が一斉に空を見上げて撮影し制作したものである。36点全てを繋ぎ合わせると、地上にいるひとりの視点からは観察できない、水浸3,000mから見上げた空の写真になる。

 何にせよこれまでのシャニマスの延長線上にあるのを感じさせる、良いタイトルです。そもそもパノラマ写真というものは(専用のカメラを使うのでなければ)少しずつ画角の重なる写真を合成して作られるものですから、レイヤードの次に来るお題目としてもピッタリですね。

 これもカメラモチーフって言っていいのかな。だとしたらシャニマス、やっぱカメラ好きだな~。

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