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江戸川手紙寺誕生秘話 02「富山での出会い」

こんにちは。手紙寺発起人の井上です。

手紙寺に関わる身として、私たちはいつも「手紙を書きたくなる場所」のことを考え、そんな場所を探しています。

そんななかで、富山県・氷見市にある「SAYS FARM」という場所をご紹介していただきました。

私は、この場所の出会いをきっかけに江戸川にある手紙寺が、完成にぐっと近づいてきたように感じました。

今日は「SAYS FARM」についてご紹介したいと思います。

宿泊できるワイナリー「SAYS FARM」

東京から電車を乗り継いで3時間半。
氷見駅からタクシーで20分ほどで「SAYS FARM」に到着します。

ここは、ワイナリーであり、レストランであり、ホテルとしても利用できる施設。里山に囲まれた静かな丘の上にあり、自然の息吹を全身で感じることのできる場所でした。

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Connecting, Reaching Forward.
つなげる、つなげていく。
人の夢がある。大地の恵みがある。
美しい海と山がある。風土と共生する暮らしがある。

氷見の里山の小さな丘の上。
ひとりの男のSAY-ひとこと-から始まった
世界にひとつだけの、かけがえのないFARM。

私たちは、次の世代に残したい大切なものを、
この場所で見つめ、育み、伝えつづけていく
― 「SAYS FARM」コンセプトより

自分だけの、穏やかな時間が流れていく。

初めて訪れたのは、12月の寒い日でした。
部屋に入ると、すでに暖炉に火がくべられておりました。

まるで、客人の到着を待っていてくれたようで、とてもホッとすることができた記憶があります。

私はこの部屋で、読書したり、考え事をしたり手紙を書いたり、本当に穏やかな時間を過ごしました。

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行き届きすぎたおもてなしもなく、滞在する私に過ごし方や振る舞い方を委ねてくれる印象。ずっとここにいたくなる場所でした。

この空気も、ぜひ手紙寺で作り出したいと思うようになりました。

利用者を受け入れてくれる、余裕のある場所

「SAYS FARM」の雰囲気を、江戸川のスタッフにも知っていただくためにもう一度訪れました。

スタッフの一人は、こんなことを話してくれました。

「氷見という、東京から離れたのんびりした空気感そのものが非日常的です。そのゆったりとした余裕が、私たちを受け入れ、安心させてくれるみたい。この空気は、江戸川でもきっと必要としている人がいるはず」と。

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スタッフも私と同じことを、この場所で感じでくれたことは
とても嬉しいことでした。

そして、早速江戸川の手紙寺の完成に向けて動き始めたのです。


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井上 城治 | 手紙寺 発起人
1973年生まれ。東京都江戸川区の證大寺(しょうだいじ)住職。一般社団法人仏教人生大学理事長。手紙を通して亡くなった人と出遇い直す大切さを伝える場所として「手紙寺」をはじめる。趣味は、気に入ったカフェで手紙を書くこと。noteを通して、自分が過ごしたいカフェに出会えることを楽しみにしています。

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