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あてのない手紙 | 手紙寺発起人 井上が綴るnote

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手紙寺発起人井上が綴る、手紙寺をはじめた想いや、「あの人」への手紙、日々のことなど。
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亡き父からの手紙

【あてのない手紙】は、手紙寺発起人の井上が書く手紙です。誰かに向けて、あるいは自分に向け…

「あの人」への手紙 六通目 、父へ

お父さん、僕は僕の中にあなたを見ています。あなたは微笑んで、僕にこう言います。たった一度…

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「あの人」への手紙 五通目 、父へ

お父さん、早いものであなたが亡くなってから25回目の命日を迎えます。僕の中ではあなたの存…

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「あの人」への手紙 四通目

前回の手紙の続きです。ソウルでの滞在中は、あなたが仕事を終えるまでの間、街を歩いて気に…

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「あの人」への手紙 三通目

僕があなたに出会った頃は、父が死んで、お寺の経営がたいへんな頃だった。毎日の仕事に追わ…

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始まりの場所 ②「カトリック麹町聖イグナチオ教会 ザビエル聖堂」【喫茶 手紙寺分室…

▼前回の投稿 これまで幾つかの大切な人との別離がありました。その時にはこころが裂かれるよ…

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「あの人」への手紙 二通目

ゆうり、 今日はあなたに手紙を書きます。 いまもそうだけど、私は歌を聞くのが大好きで、あなたに会えたのも、あの時にラジオから聞こえてきた歌がキッカケだった。それはいままであまり馴染みがない国の言葉で、女性ボーカルの強烈なロックだった。 メチャクチャカッコいいと思いながら聞いているとラジオのDJから初めて聞く歌手の名前が紹介され、それが韓国の歌手だと分かったんだ。 韓国にもこんな音楽があるんだという驚きと、もっといろいろ聴いてみたいという関心が出てきたんだ。韓国といえば

「あの人」への手紙 一通目

ゆうりさん、 お久しぶりです。 僕は何も変わっていないよ。 もちろんあなたと別れてから20年…

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江戸川手紙寺誕生秘話 03「1階の空間のこれから」

こんにちは。手紙寺発起人の井上です。 前回まで、私たちがこれまで手がけてきた手紙寺や手紙…

江戸川手紙寺誕生秘話 02「富山での出会い」

こんにちは。手紙寺発起人の井上です。 手紙寺に関わる身として、私たちはいつも「手紙を書き…

江戸川手紙寺誕生秘話 01「こだわりのカウンター」

こんにちは。手紙寺発起人の井上です。 前回は、銀座にある手紙寺についてのお話をさせていた…

銀座手紙寺誕生秘話「進々堂にインスパイアされて」

こんにちは。手紙寺発起人の井上です。 これまで、船橋の手紙処ができるまでのお話をじっくり…

「手紙処」誕生秘話 06 新しい郵便の印、Tマーク

こんにちは。手紙寺発起人の井上です。 前回まで、船橋の手紙処ができるまでのことを詳しくお…

「手紙処」誕生秘話 05 タイムマシーンをコンセプトに

こんにちは。手紙寺発起人の井上です。 何度かにわたって、船橋の手紙寺ができるまでのエピソードをお話ししてきました。今回はその締めくくりとして、手紙処の建物に込めた想いをお話ししようと思います。 noteの中でも幾度となく触れてきたように、 手紙処は、はじめは埼玉にある森林公園の霊園の中につくる方向で話を進めておりました。しかし、予算などの関係もあり、船橋にある霊園での建設を優先して進めることになりました。 どちらの霊園であっても、私たちは建築家の押尾先生のお力を大いにお借