見出し画像

未来の僕から過去の僕へ

高校生の僕へ

今、音楽をランダムで聞いているとBAReeeeeeeeeeNの「足跡」が流れてきた。ふと高校生の記憶が蘇ってきた。

何しろ、高校時代に一番聞いた曲だった。泣いた帰り道に。

僕の高校生活は決してドラマや漫画のような、華やかな高校生活ではなかった。

朝は4時半に起きて、毎日必死こいて汗かいて足が取れそうになるくらいまで走って、夜遅く帰ってきて寝る。そんな日々を過ごしていた。 

そんな日々の記憶が戻ってきたので、あの時の僕に今の僕からアドバイスをしようと思う。

過去を振り返るみたいな事だが、まぁそれも良いだろう。

高校生の僕へ。強豪校の入学おめでとう。選手権出る事を夢見て、ワクワクしてたよね。

それが、練習始まって一週間で自分の実力というか現状を示されたよね。上手いやつは先輩達と練習したり、すぐにトップチームに行ってたのを見て落ち込んだよね。

それはそうだ。君は中学時代までは当たり前に試合に出てたやつだから、初めてメンバー争いというものを知りました。

そんなやつが、1年生チームで練習。ましてや、強豪校の1年生だけで行われるリーグ戦さえも、出れたり出れなかったり。

1年生ではメンバー争いがあるということを知ったね。出るためには誰よりも上手くなきゃいけない。練習しなきゃいけないと。

3年生が引退してから、新体制になってのメンバー争いが始まったね。

君はこの時、Aチームに行ったりBチームに落ちたり毎日忙しくて、メンタルが鍛えられるんだよね。

少しでも悪ければBチームに。1日1日が必死で、死にもの狂いで走ってボールを追っかけて。ただ、結果的にBチームで過ごす事が増えた年になったよね。

いよいよ、自分達の年になって「今年こそは」って思ってチームで誰よりも練習は確かにしてた。

誰よりも朝はやく来て、筋トレして。誰よりも残って自主練して。凄く本気だった。でも、君はずっとベンチに座ってるんだよね。

大事な大会は全部ベンチに座ってる。

それでも、チャンスを待ってチームのために声だして、準備をしてたよね。知ってる。「俺を出せ」ってずっと心で叫んでる。「なんで俺を出さない」って死ぬほど思ってたよね。

でも、出た公式戦ってリーグ戦とかの残り10分とか。現実はそう上手くはいきませんでした。

悔しいから、オフの日なんて走って走って走ったよね。「俺は休んでる暇なんてねぇ。」って

で、最後の選手権。初戦の2日前に肉離れをしたんだよね。

別に先発の選手でもないし、途中から出る大事な選手でもなかったからコーチ達からは笑われながら「引退だな〜」とか言われて、その場は痛がり笑いながら「そうですね」とか言ってたね。

家の最寄り駅着いて、めちゃくちゃ泣きながら帰ってたくせに。

練習場から家の最寄り駅までは1時間半かかるけど、その時間は何も考えずに帰ったっけ。よく我慢したよ。

家の最寄り駅から家まで歩いて10分の距離を45分くらいかけて帰ったね。

怪我の具合が数週間とかで治るものではないって自分で気づいてたから。帰れなくて。家に。

応援してくれた両親に申し訳なくて。

チーム自体はもう少し先で引退したけど、僕自身の引退はこの日だったね。

さぁ、過去の僕、お疲れさん。輝かしい物なんて何もないね。

スポーツの世界はそんなに甘くなかったね。


ここからは少し説教に移ろう。

さて、君の努力は努力だったのか?本当に。

ただ誰よりもやってるっていう自分に酔って、練習の質を上げれてないのでは?。

朝早く行っても適当にやってたら意味ないだろう。誰より、残っててもただ数をやっても意味ないだろう。

努力のやり方を間違えてるよ。もっと頭使って考えてやりなさい。

あと、練習中のミスに一回一回ビビるなよ。「ミスしたらどうしよう」とか思うな。そんな事思ってる内はまだ練習が足りない。

それとお前、休め。体の声を聞け。休み=「悪」みたいな思考を捨てろ。休息は必要。結果、肉離れしてんだろ。

歯を食いしばってその状態を1時間なんて無理だろ。もう一回強く食いしばるためには一回力を抜く必要があるだろ。そういう事だ。

がむしゃらに頑張るのは良いけど、頑張る方向を間違えたらまじで意味がない。

最後に、目の前の目標を見るな。そのチーム内で比較するな。お前はどうなりたいんだ?

もっと、上のレベルを見ないと。プロになるための努力をしよう。そのチームで出るためではなく。そしたら、もっと質の良い生活や練習を送れる。

まぁ、でもありがとう。高校時代の僕。悔し涙を流した時間が多かったけど、今こうして僕がいます。

気づけなかった高校時代だったけど、もう少し後になって気付きます。

本当に投げ出さず、よくやった。感謝する。途中で諦めてたら今こうして、僕はnoteに書いてないだろう。

過去の僕の悔し涙や努力を無駄にしないように、恥がないように生きていきます。

プロサッカー選手として僕の足跡をしっかり残していけるように。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?