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児童養護施設でボランティアを始めた時の話

児童養護施設でボランティアを始めた時の話です。

子どものお友達家族から、『抱っこボランティア』(0歳~3歳の子供)なるものの存在を聞きました。もうかれこれ2年ほど前の話です。

自分の子供の体重も僕を超えるようになり、抱っこなどしようものなら蹴り飛ばされかねないお年頃なので、久しく抱っこから遠ざかっていました。

そんな中でのお誘いだったので、すぐさまアポを取り、お話を聞きに行きました。

職員さんから施設の目的や取り組み、ボランティアをする上での注意事項など一通り説明をしていただきました。

注意事項として、子どものご親族と会ったときは挨拶のみとする(もし仮に知り合いだったとしても話しかけず挨拶のみということです。ご親族の気持ちに配慮したものです)など施設ならではのものもありましたが、お仕事をする上での禁止事項は、食事をさせる(料理含む)、着替え(おむつ替え含む)、お風呂に入れる、などです。

つまり僕は、子どもを抱っこしたり、子どもと遊んでいるだけでいいのです!

なんてありがたいお話なのでしょうー♪(実際はお洋服畳んだり、掃除もしましたよ!)

その場で登録し、晴れてボランティアデビューとなりました!

初めてお部屋を訪れた時のことは今でも忘れません。。

ドアを開けると、そこには可愛い可愛い子どもたちが待っていました。

僕に向けられる子どもたちの視線。

「じーーーー」(だれだこいつ?)

そうだよねー、会ったばっかりだもんね、初めましてー!

「じーーーー」

勢いあまって気持ちだけがそのまま部屋を抜け外へ出ていく様を見ながら、すごすごと余白部分に座り込みました。(まあ、最初はこんなもんだよー)

3分ほど経ったころでしょうか。一人の女の子がとことこ近づいてきました。

「あっこーー!」

と両手を広げます。

ありがとうーーーー!もーちろんだよーー!おいで!

娘の幼かったころを思い出しつつ、シアワセ気分に浸っていると、また一人、

「あっこ、あっこ」

さすがです。僕は初めて会ってわずか3分で見事子どもたちのハートを射止めたようです。

抱っこをせがむ子は一人、また一人と次第に増えて行きます。

うん、もちろんいいよ、けどちょっと待ってね、今は君ねー。はい、次は君だったかな?いや、違うか、君だねー。

腕立て10回を楽々こなす(いや8回かな?)強靭な腕を持つ僕でしたが、さすがの連続抱っこに腕がぷるぷるしてきます。

「みんな、お散歩行くから用意して―」

職員さんの救いの声。天使かな?

一旦解放された僕は重い腕をなんとか動かしながら、お散歩の準備を手伝います。

カートに乗る子ども、ベビーカーに乗る子ども、それぞれ準備ができ、いざ出発!

それではお散歩、行ってきまーす(^O^)/

続く…(たぶん。。忘れてたら教えてくださいね!)



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