保育園を諦めたはなし

どうもこんにちは、ゆきじです。

1月(一歳入園)、4月(新年度入園)ともに保育園落ちた日本死ね!と言いたいところですが、そもそもなんでわたしは保育園に入れたいと思ってるんや?ということから考えたことをまとめます。

保育園に入れたい理由としては「仕事したい」がその一番の理由。仕事をしたいっていうより、社会とのつながりや仕事をすることで得られる自己効力感を得たいのだと思う。(わたしが仕事を労働と思っているかどうかは別として、)労働には対価が発生するからやっていることの価値もわかりやすい。
自分のタイミングとしては、咬合治療の勉強と臨床が一致してくるのが面白かった時期に産休育休になってしまったので、仕事に対して消化不良な部分がある。もっと咬合の深みにハマりたい。

まとめると、保育園入れたい理由は以下2点。
①社会とのつながり、自己効力感を感じたい
②咬合治療を提供したい

これを別々に満たしていけば保育園に入れなくてもいいのかも知れないと思って、最近わたしにも出来そうなリモートワークをはじめてみた。素人だから対価は安いんだけど、これがそれなりに社会とのつながりや自己効力感を満たしてくれる。歯科医業ではないけど「仕事してる感」を満たしたいならこれで良いんじゃないか?と思い始めた。

本業の咬合の勉強は動画や本や子連れOKの優しい勉強会でしていけば良いのでは?と思っているけれど、そもそも本業ってなに?いまの本業は育児なのでは?本業って考え方が良くない、わたしがあってすべてはそれに付随する出来事だと思ってたんだけどいまはその軸がブレブレだから、本業とか副業とかいう発想になるんよな。自分はひとつなのに自分をわけて考えている。

保育園に入れたいと思って行けそうなところは全部希望を出したけれど、なんとなく釈然としなかった。理由としては、納得の行く保育および食育をしてるところが少ない。認可も普通の認可外もインターナショナルスクールもそれなりにいろいろ見学に行くと、なんとなくわかるようになった。認可だから良い、認可外だから悪いというわけじゃない。保育園は歯科医院に似ていると思う。認可でも標準保育というものは普通診療くらいに差があると思ったし、認可外は自由診療に似ていて「このクオリティだと認可されんやろな(無免許で歯科治療やってんのか?)」ってところから「このプログラムは高度すぎて認可内(保険内診療)でやるの無理やな」ってところまで様々あって面白かった。

でもやっぱり一番は「子どもをひととして尊重しているかどうか」に尽きる。見学の際に聞いとくといいことを検索して質問事項をたくさん書いた紙を持ってったりもしたけど、大切なのはそういうことじゃないんよ。リトミックをされてますか?とか、保護者会のお仕事はありますか?とか、お布団はレンタルですか?とかは(わたしにとっては)全然重要なことじゃなくて、そこにいる保育士さんたちの子どもを見る目、言葉、態度、結局そういったものが判断材料になった。

保育園のブログとかいくら読んでもわからんのよ。こういうのは実際行って見てみんとダメじゃね。大学時代仲良くしてくれてた先生が、モンゴルで研究したいことがあったから何回かメールをしたけどイマイチな返事しか来なくて、しびれを切らして行って会って話をしたら一発で研究が進んだって話をしてくれたのを思い出した。このICTが発達した社会において、文字だけじゃわからんことが多いんよ。実際に行って会って見て話をせんといかんのよ。プロじゃないから見てもわかんないわけじゃなくて、プロじゃなくても見ればわかることはある。保育に関してはなにをどうするのが正解とされてるのかはわかんないんだけど、保育に携わる人の日常を垣間見れればそれで十分なのだと思った。

そういうわけで、完全に100%納得のいく園なんかないとわかっているので、「優」「良/可」「不可」にわけて、「優」のところに通わせたいなと思った。「優」には認可も認可外もあったけれど、そこに落ちたり満員だったりで入れなかっただけ。

もともと6園で希望を出していて、全部落ちたあと追加で20個書いたんだけど、それがそもそも間違ってたよね。6園書いたときはまだ「優」も「良」もわかってなかったときで、どこかに受かれば良いやって思ってたけど、そういうことじゃなかった。保育園の発表が出て、全部落ちてショックだけどなんかホッとしてる自分もいて、なんでだろうと考えてたんだけど、見学を重ねるにつれて「あ、納得するところにしか行ってほしくないからだわ」って当たり前のことに気づいた。20園書いて出しちゃったから選考してもらって申し訳ないんだけど、納得行かないところにひっかかったら断るつもりでいる。そうまでして預けたいわけじゃないし、ICTが発達しているからこそ満たされる部分もあるのでうまく活用していきたい。

子育ての価値観なんて多様で行きたいとこ選びたいのになんで勝手に区が決めるん。公園に行く先々でいろんなパパママと仲良くなって聞いた話だけど、このへんの保育園は数年前まではだいたい認可外で、希望するところに入りやすかったらしい。それが保育園足りないってなってどんどん認可になっていったそうな。なんだその昔話って思ってたけど、そうか、公のものになってしまうとこういう弊害が出るんじゃね。勝手に決められてたまるかね。

諦めたらというか、こっちが選ぶって思ったら気持ちが楽になった。わたしが選ばなかった保育園に行ったほうがいろんな刺激があって、成長発育に良い影響を及ぼすのかもしれない。その機会を奪っているのかもしれない。でも幼稚園からでも良いんじゃない。いまはもう少しだけこたつにもぐってケラケラ笑ったり公園に行って鳩を追いかけたり図鑑を指差して読んだりしながら過ごそう。その合間にたくさんの幼稚園に見学に行って、「優」のところを探そう。そして間に合いはしないけれど、いつか認可外保育園を作って、選びたかったわたしを救おう。

と言ってもまだ4月入園の2次発表と認可外保育園の見学予約があるから、良いご縁を探して今日も行く。〜完〜

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