【ネタバレ】シン・エヴァンゲリオンはわたしたちの物語である
見ながらボロボロ泣いた。帰りのバスでも泣いてた。
いやいやいやいや、あの庵野が、こんなこんな綺麗な形で、エヴァを終わらせることある????と思って泣いちゃった。
あのLCLの海辺で気持ち悪いって言われたシンジが、同じ場所でありがとうって…アスカにありがとうって…
ミサトさん子ども生んでさ、「息子さんに会いました」って言われて、最初に「元気だった?」って聞くのさ、母じゃん…
ゲンドウがシンジと対話してるじゃん…アスカはシンジに向き合ってるじゃん…いやいやいやいや、Qまでの絶望感よどこ行った?Q見たあと「わたしはなにを見せられたのか?」って思ってたけど、正反対の意味で「わたしは今なにを見せられてんだ?」と思った。エヴァ終わろうとしてる?あの鬱々とした25年をちゃんと踏まえた上で終わろうとしてるの…四半世紀の重さだけで潰れそう…はーむり泣く…
見ながら、これはわたしの、わたしたちの物語だなと思った。
補完なんかしなくても人類はみんな似たものを抱えてみんな生きている、その狭間で愛や希望を見つけながら。シンジはゲンドウでゲンドウはカヲル君じゃん。シンジはユイでありユイは綾波じゃん。そして綾波はカヲル君じゃん。補完なんか必要ないじゃん。希望は残っている、どんなときにもね。
対話できたひとたちとできなかった人たちといるけど、肩を叩かずとも殺さずとも、世界は作り直せる。それを証明して見せたのすごいよ庵野…。わたしが浪人して学生になって結婚して子を生んでる間に庵野も成長したんだね…。他者を愛して死を受け入れられたんだね…。
高校生のわたしへ。あの日制服で序を見に行って、そこから14年。平成は終わるしSMAPは解散するしエヴァはちゃんと終わります。あなたも庵野も年をとって、世界の終わらせかたとはじめかたと恋と愛を知ります。これはわたしの、わたしたちの物語でした。父にありがとう、母にさようなら。すべてのチルドレンにおめでとう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?