見出し画像

TEDxUTokyoのイベントって何するの?~TEDxUTokyoSalonの1日を振り返る~

皆さんこんにちは!
TEDxUTokyo2022実行委員会です。

※ちなみにTEDxUTokyoは「てでっくすゆーとーきょー」と読みます。「てっどえっくす」ではありません!TEDのDとxを繋げて「てでっくす」です。以後お見知り置きを。


さて、来たる6月12日(日)に、TEDxUTokyoの一大イベント TEDxUTokyo 2022 Patchwork が開催されます。
今回はその紹介を……と言いたいところですが、その前に!
皆さんはTEDxUTokyoのイベント、どのくらい知っていますか?

「スピーチ大会みたいなやつでしょ」
「あのYouTubeのTEDみたいに、すごい人が英語でスピーチするんでしょ?」

そんな皆さんの心の声が聞こえてきそうです…。
でもちょっと待って!TEDxUTokyoは単なるスピーチ大会ではありません。
実は皆さんが思い描いているよりも盛りだくさんで奥が深いイベントなんです…!
このことを出来る限り皆さんに正確に伝えたい、、

というわけで、今回は、昨年2月に開催した「一回り小規模なTEDxイベント」であるTEDxUTokyoSalon(サロン)の振り返りを通して、皆さんにTEDxUTokyoをもっと知ってもらいたいと思います。
少しでもTEDxUTokyoのイベントに興味がある方は、是非読んでみてください。

サロンとは


まずは、TEDxUTokyoってなに?サロンってなに?というTEDx初修の皆さんのために、代表が弊団体やイベントについて詳しく説明しているnoteをご紹介します。TEDxUTokyoについてはもちろん、代表の熱い想いも存分に知ることができる一石二鳥なnote。

【TEDxUTokyoとは?/TEDxUTokyo復活エピソード はこちら▼】

TEDxUTokyoSalonとは?/TEDxUTokyoのミッション・ビジョンはこちら▼】



受付開始〜Session1


それでは!TEDxUTokyoについて予備知識を入れたところで、早速サロンイベントを疑似体験してもらいましょう!

遡ること約2ヶ月、2022年2月27日(日)のことです。


12:00 p.m. 【受付開始】
会場である本郷キャンパス 福武ホールのホワイエに、続々と参加者が集まってきました。参加者の属性も年齢も実にさまざま。東大の学部生はもちろん、大学院生や大学教員、他大学の学生、そして高校生や社会人の方まで。

この日のためにイベントの準備を進めてきた運営メンバーは、当日は受付をはじめ照明、誘導などイベントスタッフの役割を担いました。

受付では事前に作ったネームカードを参加者の皆様にお渡しします。

ネームカードの紐の色は、TEDのブランドカラーの赤にしました。

ネームカードには早速運営のひと工夫が。
オモテ面にはお名前、そしてウラ面には「あなたの火種は?」という質問。

サロンイベントのテーマが "Torchlight"(=松明の炎)ということで、参加者の皆さんの原動力となる経験や目標、大事にしていることなどを「火種」の欄に書き込んでもらいます。これは、イベントの中で参加者同士の交流に役立ててもらおうという魂胆で施した工夫でした…!

参加者同士で自己紹介をしている様子。

TEDxイベントの特徴の1つは、参加者同士の交流を通してイベント参加者のコミュニティを作ることです。参加者同士で交流し刺激し合う場を設け、イベント後も続くような関係を作ることが、私たち運営の使命でもあります。

■1:00 p.m. 【開会式】
さて、参加者の皆さんが席に着くと開会式の始まりです。

福武ホールは人が入るとこのような景観に。コロナウイルス感染症対策のため当日は席を十分に開けて座っていただき、収容人数を制限していました。

ステージホスト(司会)はフリーアナウンサーの天明麻衣子さん。
圧倒的なオーラで場が引き締まります。

ステージホストを務めていただいた天明麻衣子さん

開会式では代表挨拶もありました。

参加者入場のギリギリまで練習を頑張っていた、代表の髙野。

熱意溢れる代表のスピーチとともに、いよいよイベントの中身 Session1に入っていきます。TEDxUTokyoSalon "Torchlight" のイベントは二部構成で、第一部のSession1 "Explore Darkness" ではトーク2本・参加型のワークショップが1つ含まれています。

Session1


■1:20 p.m. 【トーク "Mind Uploading in 20 Years" 】

スピーカーのトップバッターは東大大学院 准教授の渡邊正峰様。東京大学大学院工学系研究科で、脳科学研究をされています。
意識や心の哲学をご自身の専門分野である工学の観点から解明することについて、英語でのトークを展開されました。

トーク中の渡邊正峰様。アドリブも交え、観客を一気にTEDxUTokyoSalonのイベントに引きこんで下さいました。

英語でのトーク?!ちょっと敷居が高いなあ……そう思った皆さん、ご安心ください!サロン同様、6月に控えるイベントでも同時通訳のご用意があります!英語でのトークも難なく楽しんでいただけるはず。


■1:45 p.m. 【トーク『呪いを発見に変える』】

続いてはアーティストの松本千里様のトーク!
脳科学研究の直後にアートのお話、これぞ "TED"らしさですね (TEDのTはTechnology, EはEntertainment, DはDesignの頭文字です)!

トーク中の松本千里様。ところどころで笑いも起こり、明るいお人柄が存分に現れたトークでした!

松本様は、ネガティブな文脈で使われることも多い「既成概念」をご自身の創作活動にどのように活かしているかを経験に照らして教えてくださいました。
自分の世界の見方がほんの少し変わるような、示唆に満ちたトーク、参加者の皆さんの表情も生き生きしていたことを覚えています。

■2:45 p.m. 【ワークショップ "(UN)LIMITED EXPRESSION"】
トークの後の小休憩を挟み、お次は松本様によるアートワークショップが参加者の皆さんを待ち受けています!
そうです、TEDxUTokyoはスピーカーによるトークだけではなく、参加型のワークショップも行うんです。

序盤に近くの席の参加者との自己紹介・アイスブレイクの時間をとり、話が盛り上がったところで作業に入りました。
今回のワークショップは、アーティストの松本様の創作活動を疑似体験する内容です。トークのキーワードでもあった「既成概念」から脱却し、渡された材料で各々が自由に作品を作っていきます。

配布された材料の中身は紙やモール、割り箸、そしてマカロニなんかもありました。

参加者の皆さんがそれぞれとても独創的な作品を作っていて、スタッフも楽しく鑑賞させていただきました。創作タイムの後は、グループで作品を発表し合う時間も。ここでまた参加者同士の交流が深まります。

自己紹介を経て、和気藹々とした雰囲気で作品紹介をしています。


ワークショップで出来上がった作品はこの後の休憩時間にホワイエに展示しました。休憩時間も、他のグループの作品を鑑賞しながら会話が弾みます。

ホワイエにて、参加者が作品を相互干渉している様子。

Session1の後は20分間の休憩ですが、実は休憩タイムにも運営の工夫があります。

ホワイエに設置したホワイトボードの一例。刺激的な回答がたくさん…!

会場のすぐ外、ホワイエに設置したホワイトボードには、「あなたが大切にしている言葉は?」「歴史は終わるか?」「今隣にいる人と10年後何ができる?」などの質問が書かれています。通りがかった皆さんに各々の回答を書き込んだ付箋を貼ってもらいました。

見ず知らずの参加者の回答を見て楽しむ人たちも。参加者同士、また、参加者とスタッフの交流も生まれていました。


Session2



3:10 p.m. 【トーク『伴走〜アフリカの仲間と走ってきた10年間〜』】
20分間の休憩が終わると、イベントの第二部であるSession2 " From Flame to Conflagration" に突入。残すところトークはあと一つです。
最後のスピーカーは原 ゆかりさん(MY DREAM org. 代表/(株)SKYAH CEO) 
アフリカの起業家はじめ地域の人々と一緒になって暮らしを向上するプロジェクトを進めてきた原さんならではの視点で、アフリカの魅力や可能性を語っていただきました。

原さんのステージでの身のこなしや話し方は圧巻。休憩時間で和気藹々としていた会場の雰囲気はガラリと変わり、参加者の皆さんはトークにじっと聴き入っていました。


■4:10 p.m. 【ワークショップ "Lost and Found" 】

最後のトークが終わり、イベント全体の最後を飾るのは浄土真宗僧侶の浦上哲也様による「死の体験旅行」という、なんとも興味をそそるワークショップ!
"Lost and Found" というタイトルが付けられているように、このワークショップでは参加者が自分の大切なものを捨てていき、その過程で改めて人生の意義や価値に気づくことを目指します。

参加者は浦上様の指示にしたがって紙に自分の大切なものを一つずつ書き出し、そして今度は紙を丸めて床に捨てていきます。

ワークショップ進行中の浦上様。「死の体験旅行」はご自身のお寺を含め都内で人気殺到しており、すでに4000人もの人が体験しているそう。

短い時間ながらも自分の人生の意義を再考する、充実したワークショップとなりました。

■5:00 p.m. 【閉会式】
お昼に始まったイベントも、早いものでもう終わりの時間。
閉会式ではTEDxUTokyoSalon "Torchlight" の一日をしっとりと振り返る動画が上映されました。

振り返りの動画で会場の雰囲気もクライマックスを迎えました。

渡邊様の「心の哲学を工学の観点から解明する」刺激的なトークに始まり、世界の見方を新たにしてくれる松本様のトーク&アートワークショップ、原様によるアフリカの魅力と可能性、そして浦上様の「死の体験旅行」……

このような濃密なイベント体験を経て参加者の皆さんは、なんとなくよそよそしいイベント開始時とは異なり、閉会式ではどこか親密な雰囲気を醸し出しているように思えました。


(その後、参加者アンケートでイベント終了後に参加者同士で連絡先を交換したり、興味分野などが繋がって会う機会があったりという話を聞いて、運営メンバー一同、「イベント後も続くような関係」を作れたことを本当に嬉しく思いました。)

当日のパンフレット。松明の炎が燃え移っていくイメージのキービジュアルを載せています。


終わりに


……いかがだったでしょうか。ここまで2月27日(日)のTEDxUTokyoSalon "Torchlight" を猛スピードで振り返ってきましたが、TEDxUTokyoのイベントが一体どのようなものか、少しでも伝わっていたら嬉しいです。

6月12日(日)に行われるTEDxUTokyo2022 Patchwork は、スピーカーの専門分野や人数はもちろん、ワークショップや、研究室やその他団体による展示「エキシビション」も含め、更に多様で刺激的なコンテンツをご用意してお待ちしています!


今回のTEDxUTokyoのイベントは、実に5年ぶりの開催です。
TEDxUTokyoの復活をあなたの目で見届けてください。
そして、テーマ "Patchwork" に込められた、「多様な人が集い、各々のアイデアを縫い合わせ、未来を創る一日」を体験しにいらっしゃいませんか?


TEDxUTokyo 2022 Patchwork
6月12日(日)
東京大学本郷キャンパス 安田講堂にて


皆様のお越しを心よりお待ちしています!



参加者募集期間は5/5(木)18:00〜6/5(日)23:59 です!
最新情報は公式SNSをチェック!

▶︎公式Twitter
https://twitter.com/TEDxUTokyo

▶︎公式Instagram
https://www.instagram.com/tedxutokyo



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?