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透明文芸部での活動の抱負。とにかく、毎日、物語を書きたい。いつかそうすることを許されるために。

この投稿は、透明文芸部での(個人の投稿として)こんなことをしたいなあ、という覚書です。

まずは、わたしの商業誌での掲載履歴です。

2019年10月22日現在で、商業誌に投稿が掲載されたのは、
現代詩手帖 2019年6月号 新人作品欄「王冠よ」(阿部嘉昭さん選)
のみとなります。

現代詩手帖では、同年8月号・10月号で選外佳作として名前のみ掲載されています。

飛ぶ教室 2014年夏号では「モリー、うしろむきに歩く」が童話部門で2次選考通過。2017年冬号で「ディクショナリー」が短編小説部門で1次選考通過。

目立った成績は上記となります。「母の友」に詩が掲載されたこともありますが、友人のおまけのような形でしたのでこれは割愛。

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小説家になりたいと考え始めたのは、中学時代だったと思います。当時は富士見書房の富士見ファンタジア文庫を主に読んでいました。まだライトノベルという言葉はなかったと思います。
富士見ファンタジア文庫で、特に好きなのは小林めぐみさんの初期の3作品。

とりわけ何度も読んだのは「まさかな」。主人公の澤田郁生ちゃんに憧れました。「エコー」の主人公、夏鳥の名字はここからいただいています。
ちなみに、この3作品のイラストは加藤洋之&後藤啓介というユニットで、今はソロで活動されていますが、彼らの作品集「トーランドットの錬金術師」「ギョロス大帝の創音機械」はすこぶるよいです。SFファンタジー好きならきっと琴線に触れるでしょう。

ただ、小説を書こうと思ったきっかけの元を辿ると、もう少し遡って小学生時代にゲームブックに出会ったことのような気がします。富士見書房から出版されているハイファンタジーのゲームブックを何冊も旅しました。ゲームブック、チートしようと思えばいくらでもできるのだけれど、それをどこまで許容するか、というので随分、自分を試されたような気がします。
そのゲームブックのシナリオを作る、というのがそもそもの動機でした。それはその当時では叶いませんでしたが、やがてテーブルトークRPGへと導かれるのは必然だったと思います。

おすすめゲームブックはやはりこちらになるでしょうか(この作品は実際にやったかなあ? 文庫本サイズだけど、やたらに分厚いゲームブックを何冊も積んでいました)。

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話がどんどんマニアックになっていきます。ソードワールドやガープスやルーンクエストについても語りたいですが、今はとどめて。あ、でもひとつだけ。物語を考えるということをこのゲームをやらなければ、できなかったであろう、そんな作品があります。それは「ウィザードリィ」です。FC版は末弥純さんの素晴らしい絵がありますが、ダンジョンはモノクロ、街の情景も文字情報のみ。それなのに、それだからこそ、想像力が遺憾なく力を発揮します。学校への行き帰りに仮想パーティーでの物語を作ったことは数知れずあります。

その「ウィザードリィ」、実はわたし、ゲームではなく漫画から入りました。

すごく感動したのです。実家に置いてありますが、外伝も含め今でも楽しめます。

ひとつと言ったけど、もうひとつ。ハイファンタジーの漫画では、これもはずせません。

小説版より好きかもしれません。山田章博さんの絵が、六英雄が、もうかっこよくて! 初期の、より耽美な感じも好きなんですが(すうべにいるとか)、この絵の完成度にはうっとりします。十二国記もやっぱり読まなくちゃいけないですか。

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話がだいぶナーロッパに近づいてしまいました。わたしの現在の作風からは、きっとうかがえないだろう作品群です。でも、これらはわたしを形作った大事な作品なので紹介しました。もちろん、もっともっとあります。ライトノベル縛りでいつかエントリーしてもいいかもしれない。

あ、そうそう。そんな書籍に囲まれた中学時代に書き始めたライトノベルがあります。書き出しと構想だけ、できています。いつかそれも書き上げたい。丹宗さんに教えていただいたLINEノベルに挑戦するのに適した作品かもしれません。実家にあるはずの、書きかけのノートを発掘しなくては。

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透明文芸部での抱負を語るつもりが、大きく道がそれてゆきました。
商業誌への投稿について話を戻しましょう。

冒頭に挙げたように、わたし自身の作品が商業誌に掲載されたことはほとんどありません。それでも、投稿を続ける、ということは行なっています。
「飛ぶ教室」にも3年以上毎回応募しましたし、「現代詩手帖」へは今年に入ってから投稿しなかった月はありません。

それで、商業誌に投稿し続けるコツというか自分が行なっていることを近いうちにエントリーしたいと思います。ちょっとしたティップスを有料noteの形で発表したいと思います(ですので、マガジンの方へはそのエントリーへのつぶやきを行うという形になります)。

また、その中で現代詩についても少し触れたいと思います。詩というか詩人との接点のこと。小説家からレクチャーを受けるのは、あまり多い機会ではないと思いますが、現代詩の詩人の方は私塾や講座を持っている方が多いので、直接講義を受けることができます。その辺のところを自分の経験と合わせて紹介できたらと思っています。

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透明文芸部に寄せるエントリーが、「これで賞を獲得した!」というものであったらすごく誇らしいのですが、それはいまだに叶っていないことです。でもいつかその栄光に浴したいと思い、書き続けます。

商業誌掲載を狙っている方も、作品の発表をコンスタントに続けたいという方も、とにかく新しい作品と読みたいという方も、この透明文芸部を通して交流できたら、と願っています。どんな動機であれ、創作することに熱意を持っている方が集まっていますから(そして今後も増えていくと思いますから)様々な情報を交換できるでしょうし、何よりその姿勢を知ることができるのが大事なことだと思っています。励まし、認め合いながら進めますように。

わたし自身の話に戻ります。

商業作家になりたい理由は、書くことで糧を得たいということはあるのですが、それとは別にこんな欲求があります。

こちらのコメント欄に書いた

「毎日作品を発表することが目標です(主に120字程度の掌編:spin a yarn)。公募では未発表の作品に限る場合があるので、小さなお話の発表もためらいます。賞を獲得し、作家として日々作品を紡ぎたい。最新作はweb上で、を叶えたいです」

このことが本音だと思います。

とにかく、毎日、物語を書きたい。

わたしは持病があり、そのせいで、いつでも極度に不安です。
応募した作品が、「あれはすでに発表している作品じゃないか!」と糾弾されることをいつでも恐れています。
そんな恐怖から逃れるために、(いくらかは)自由に書くことが許される作家という肩書きが、欲しい。

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コメントでも記しているように、わたしの活動に「spin a yarn」というものがあります。途切れながらもTwitter上で続けている作品発表の場です。現在、新規のお話は更新されていませんが、違った形の展開がなされています。茅野カヤさんに絵をつけていただき「spin a yarn +kaya」として再話されています。とっても素敵なドローイングが絵本のように毎日更新されています。
いつか、この絵と物語も商業出版されたいと願っています。

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わたしは、透明文芸部でデザインも担当しています。いくつか素材を提供し、実際に使っていただいています。それはとっても嬉しいこと。どんどん要望をお寄せください。バナーを使いたいからお話を書くっていうのもありですよ。

現在はほぼ休業状態ですが、わたしはグラフィックデザイナーとして活動しています。石川葉名義ではないですが、過去には映画のホームページを作成して、その映画のエンドロールに名前が掲載されています。
多少の実績はありますので、いいもの、作りますよ。

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長々としたエントリーにお付き合いいただきありがとうございました。もっと純文学、ロシア文学のことなども書きたいですが、それは、また別のエントリーに委ねます。

ゆるく、でも長く継続した活動にしたいと思います。そのための意見などもぜひお寄せください。
この部活動、とてもわくわくしています。
どうぞよろしくお願いいたします。

石川葉拝

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