石川 葉

私の世界はどこまでも平ら、レイヤーの目を入れたり消したりして、時々君の前に現れよう。物語を書きます。刺繍をします。インクの子どもたちの声を聞きながら。ホームページ http://www.roverdover.com / ヘッダー画:茅野カヤ

石川 葉

私の世界はどこまでも平ら、レイヤーの目を入れたり消したりして、時々君の前に現れよう。物語を書きます。刺繍をします。インクの子どもたちの声を聞きながら。ホームページ http://www.roverdover.com / ヘッダー画:茅野カヤ

    マガジン

    • spin a yarn

      私の世界はどこまでも平ら、レイヤーの目を入れたり消したりして、時々君の前に現れよう。 石川葉による小さなお話の連作。

    • 石川葉のブックハント

      石川葉のブックハント

    • ウェアウルフ

      ボルヘスの『幻獣辞典』から、モチーフの幻獣をピックアップして描く。そして、それをアイテム化する。 幻獣を着るのでウェアウルフ。狼男、wereをwearにして幻獣を纏う。

    • 火曜日の美術館

    • ガーランド|日々のこと

      石川葉の日々のこと。その虚実。

    spin a yarn

    私の世界はどこまでも平ら、レイヤーの目を入れたり消したりして、時々君の前に現れよう。 石川葉による小さなお話の連作。

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    • 924本

    【spin a yarn】

    小さき者に誘われて氷の湖を訪ねる。恐る恐る氷の上に乗る。妖精はスケールも小さいし、なんといっても飛べるので、怖さはないだろうけれど、私は大きく、そして飛べない。転ぶたびに踏み潰していないかと恐れる。彼らは笑うだけで、何も恐れず、優雅に滑る。

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    【spin a yarn】

    氷に足を潜らせ歩いている。 それで春の来るのを測っていると その妖精は微笑んで言う。

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    5

    【spin a yarn】

    妖精が人の食べ物を掠め取ることはよくある。わざわざ妖精の分を取っておく家庭もある。それによって妖精が何かよいわざをしてくれるわけではないけれど、巡り巡って人のためになるような気はする。私は幸福云々よりも妖精の友となる人が増えたらいいと願っている。

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    4

    【spin a yarn】

    妖精は季節の匂いを纏う まだ冬の装い それでも、羽ばたきに かすかな春が漂う

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    5

    石川葉のブックハント

    石川葉のブックハント

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    • 1本

    ブックハント vol.1 『エルマーのぼうけん』

     わたしは『エルマーのぼうけん』のポケット版がかわいいなあ、と思って手元に置いている。  図書館で借りる単行本の、古い紙の酸い匂いも好きだけれど、手のひらで丸まる文庫本の柔らかさを気に入っている。  子どもの頃に読んだ内容は、すっかり乾いてしまっていて、思い浮かぶのは縞々のりゅうの姿ばかり。  読み始めても、いったいわたしは本当に物語の中を通ったのだろうか、と思うくらい何もかもを忘れてしまっている。  冒険に出かけるにあたって、わたしはエルマーと揃いの格好をする。まずは、ボ

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    ウェアウルフ

    ボルヘスの『幻獣辞典』から、モチーフの幻獣をピックアップして描く。そして、それをアイテム化する。 幻獣を着るのでウェアウルフ。狼男、wereをwearにして幻獣を纏う。

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    • 7本

    【ウェアウルフ】vol.7 グリフォン

    ウェアウルフというブランドをスタートさせました。 幻獣モチーフを着たモデルのイラストをアイテムにして、SUZURIで販売しています。 第7弾は紋章にもよく登場する「グリフォン」。上半身は鷲、下半身が獅子というかっこよくてメジャーな幻獣です。ボリュームのあるスカート部分のペチコートに羽根をあしらっています。特徴のあるブーツは不揃いの金環を巻いています。 ウェアウルフのSUZURIのURLはこちらです。

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    3

    【ウェアウルフ】vol.6 スキュラ

    ウェアウルフというブランドをスタートさせました。 幻獣モチーフを着たモデルのイラストをアイテムにして、SUZURIで販売しています。 第6弾は海の怪物「スキュラ」。下半身をタコのような姿で描かれることも多いですが、たくさんの犬に変えられたお話から描きました。ベルト部分をよく見ると……。 スカート部分は防水加工でブーツと一体になっています。ベルトを外せばウエスト部分が広がります。 ウェアウルフのSUZURIのURLはこちらです。

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    6

    【ウェアウルフ】vol.5 サテュロス

    ウェアウルフというブランドをスタートさせました。 幻獣モチーフを着たモデルのイラストをアイテムにして、SUZURIで販売しています。 第5弾は半人半獣、下半身が山羊の「サテュロス」。パンと同一視も。 ブーツと一体になっているサルエルパンツ。ブーツの先には蹄があしらわれています。 ウェアウルフのSUZURIのURLはこちらです。

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    5

    【ウェアウルフ】vol.4 クラーケン

    ウェアウルフというブランドをスタートさせました。 幻獣モチーフを着たモデルのイラストをアイテムにして、SUZURIで販売しています。 第4弾は巨大タコや巨大イカと言われる「クラーケン」。フレアスカートからたくさんの触手が伸びています。 ウェアウルフのSUZURIのURLはこちらです。

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    火曜日の美術館

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    • 12本

    I found! 【小説】火曜日の美術館

     わたしの友人には絵を描く人、文を書く人、デザインをする人の割合が比較的多いと思うのだけれど、その中に写真を撮る人ももちろん、いる。そんな友人から素敵な本を借りたので、紹介するよ。  ダミーブック、手製の写真集。外函を見て、その書籍のサイズにピンと来る人もいるかもしれない。バイテン。フィルムの写真を撮影する人ならニヤリとするんじゃないかと思う。この外函も自作されたもの。そう、彼自身が作成した、今のところこの世に一冊しか存在しない写真集だ。  冒頭の写真は、蓋を開いたところ

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    9

    さんかく展 【小説】火曜日の美術館

     本当に久しぶりのギャラリー訪問だ。この「物語」も長い間、更新することができなかった。もちろん、緊急事態宣言下であったことは大きな理由なのだけれど、冬から初夏にかけて寝込んでいたことも、それに拍車をかけた。  都心へは先月、病院のついでの用事があり出かけたので、電車が久しぶりというわけではなかった。それでも、とても緊張した。ギャラリー訪問の前に薬をちゃんと飲めばよかったな。  少し上滑りしているところはあるかもしれない。それでも、今、じわじわと余韻を感じながら書いている。

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    19

    羊文学の「POWERS」を聴く そしてひたすら1曲をリピートする 【小説】火曜日の美術館

    羊文学の新譜のリリース。楽しみにしていた。 Official Trailerはこちら。 職場への行き帰り、全曲をリピートして聴いていた。 そして、わたしは、お気に入りの1曲を見つけ、それをひたすら繰り返し繰り返し聴いている、今も。 3曲めの『変身』。 最初、 嘘つくな で、始まる曲なので、なんかちょっとやな感じ、と思った。でも、聴いているうちに一番のお気に入りになった。 その理由も、また歌詞。 わたしだけが一番可愛くなきゃやだ 両手いっぱいのハッピーをつかんでなきゃ

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    10

    「もしかしたらの物語」/「かげおくり」/「THE PARK」を聴く 【小説】火曜日の美術館

    今、わたしは比較的調子がよい。理由はいくつかあると思う。ただ、そのうちのひとつは、本来ならば、絶不調に陥らせるような出来事だ。ただ、あまりに素敵なものに出会うと、悔しい気持ちを越えて、伝えなくてはならない気持ちになる。正しさは、分からない。やっぱり涙は流れてくる。それでも、それでも。 「もしかしたらの物語」 夏、7/30-8/10まで、西荻窪にある「URESICA」さんで樋口佳絵さんの個展が行われていました。「もしかしたらの物語」。 わたしは、いつか、どうしても佳絵さんの

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    13

    ガーランド|日々のこと

    石川葉の日々のこと。その虚実。

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    • 12本

    【ガーランド】:おやすみ

     やっぱり、どうしても心身の調子が悪くて、思うように続けられない。  来春のプロジェクトと長編執筆のために、毎日の投稿を、また休む。  誰に求められているわけでもなく、自分がやりたいのに、思考が停止してしまうもどかしさ。体がうまく動かない焦燥。  しばらくオンラインのnoteではなく、オフラインのノートに書きつける。  自分の中に棲むインクの子どもたちとしっかりと向き合う。  素敵な物語を紡げるように頑張ってみるよ。  じゃあ、またね。  春に、違う場所で。

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    7

    【ガーランド】:クララとお日さま|リコリスガール

    『クララとお日さま』をオーディブルで聴き終わったわたしは、静かに涙している。  予想された結末ではあったけれど、人間側の想像力の欠如した愛情に、AF(人工親友)であるクララへ感情移入しているわたしは、怒りの感情を隠さない。  でも、と思う。わたしの愛したあの玩具に、ガラクタに、果たして感情はなかっただろうか、と。 「わたし、AFみたいにあなたのお世話をするでもなく、ただ遊び呆けているけれど、それで嫌いになったりしない?」  いっしょにクララの物語を聴いていたわたしの影は、ど

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    【ガーランド】:ショコラ

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    【ガーランド】:わたしになる

     今日は病院の日。  近況を伝える。  体の凝りや張りをなくせたらよいかも、という相談をすると、いつもの薬に加えて、内服薬として葛根湯を、外用薬としてロキソニンテープを処方してもらえる。  これでよくなってくれたら嬉しいなあ。  少し前に書いたプロジェクトの物語を書き始める。  ノートにぐんぐん、と書く。  見えてきたよ。  うん、素敵なものを届けられると思っている。  学びができ、原稿が書ける。  これでいいよ、わたし、いつでもこれがしたいんだもん。  魂はすでに救わ

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