フォローしませんか?
シェア
起き抜けの影を掬い、瓶に詰める 波紋するそれは、夜の色を纏っている 小夜色と呼ぶ 汲んだ…
仔鹿のすみか カムチャツカ キリンのあしもとで バトンにじゃれついている 幼な子は寝返りを…
昼の星の声 【カチカチ】 聞こえなくて ワーワーと走る ブランコの見えない あさって…
刷くような、おおきな流れ星は 彼女のしわざだって (願いごと? 知らないけれど祈ってみた…
病棟の個室で 星を見るように見た 身内が皆、呼ばれているのに 父は、あっけらかんと言う 手…
わたしはね、キャロリングするの、ひとり アドベントの頃、口元をマフラーで隠して 「荒野の果…
わたしの影。わたしは彼女のことをリコリスガールと呼ぶ。正確にはリコリスキャンディガール。リコリスキャンディはわたしがいちばん好きなお菓子。真っ黒で、およそお菓子らしくないその姿。おそるおそる口に運んだ時の衝撃、まずい! 真っ黒で、あまにがくて変な味。ゴムみたいで、わたしはしかめ面をしていた。それなのに、たちまちその袋を食べきるほど癖になり、やみつきになって、足はすぐに輸入食材屋さんに向かっていた。 それでわたしは、わたしの影を親しみを込めて、リコリス、と呼ぶことにする。最初は
こどもじみたわたしの嘘は、やがて創意工夫を通り越し、いささか横柄になってパーソナルスペー…
夜の深みに身を浸す 透明度の高い夜なら 星の瞬きは たちまち、星の預言よ (ほら、よく耳を澄…
新しいマガジンをスタートさせています。 マガジン名は「 真昼に落ちた流れ星」。主に詩の作品…