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真昼に落ちた流れ星

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石川葉の詩集です。 すべて、公募に落選した詩が収録されています。 「あるいは、君の目にとまらずに、よぎった」
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#現代詩

汲汲

起き抜けの影を掬い、瓶に詰める 波紋するそれは、夜の色を纏っている 小夜色と呼ぶ 汲んだ…

石川 葉
4年前
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仔鹿のすみか

仔鹿のすみか カムチャツカ キリンのあしもとで バトンにじゃれついている 幼な子は寝返りを…

石川 葉
5年前
13

星を聴く

 昼の星の声 【カチカチ】  聞こえなくて ワーワーと走る  ブランコの見えない あさって…

石川 葉
5年前
5

ペンネレッサちゃん

刷くような、おおきな流れ星は 彼女のしわざだって (願いごと?  知らないけれど祈ってみた…

石川 葉
5年前
5

星を見る

病棟の個室で 星を見るように見た 身内が皆、呼ばれているのに 父は、あっけらかんと言う 手…

石川 葉
5年前
9

だれがさんびか うたうのか

わたしはね、キャロリングするの、ひとり アドベントの頃、口元をマフラーで隠して 「荒野の果…

石川 葉
5年前
8

リコリスガール

わたしの影。わたしは彼女のことをリコリスガールと呼ぶ。正確にはリコリスキャンディガール。リコリスキャンディはわたしがいちばん好きなお菓子。真っ黒で、およそお菓子らしくないその姿。おそるおそる口に運んだ時の衝撃、まずい! 真っ黒で、あまにがくて変な味。ゴムみたいで、わたしはしかめ面をしていた。それなのに、たちまちその袋を食べきるほど癖になり、やみつきになって、足はすぐに輸入食材屋さんに向かっていた。 それでわたしは、わたしの影を親しみを込めて、リコリス、と呼ぶことにする。最初は

わたしの嘘は年を取る

こどもじみたわたしの嘘は、やがて創意工夫を通り越し、いささか横柄になってパーソナルスペー…

石川 葉
5年前
8

ファンファーレ

夜の深みに身を浸す 透明度の高い夜なら 星の瞬きは たちまち、星の預言よ (ほら、よく耳を澄…

石川 葉
5年前
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真昼に落ちた流れ星

新しいマガジンをスタートさせています。 マガジン名は「 真昼に落ちた流れ星」。主に詩の作品…

石川 葉
5年前
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