長年ネット上で親交があった作曲家の友人が自ら命を絶った事を先程知った。
思えばワタクシのネット黎明期の頃からの付き合いになる。15年位…いやもっと長い期間交流があったろうか。彼が上京した時に一度だけ食事の席を共にした事が懐かしく思い出される。
個人サイト、ブログ、そしてTwitter…と交流の場は変遷したが、その交流が途絶える事は無かった。
…ある日彼が「もう少し上手に生きる事が出来ていたならな」と意味深なツイートを残し、一年近くTwitterから姿を消すまでは。
ワタクシは心配でならなかったが、かと言って繋ぎを取る手段も無いまま、諸々の事情にてTwitterから離れる事になった。
その後、別の友人がワタクシの活動を宣伝する為のTwitterアカウントを創設してくれる事となり、ひと月半振りにワタクシの元にTwitter上でしか知り得ない情報が入って来た。
ワタクシは友人に、彼のアカウントを教え「どうなっているか確認を頼む」と伝えた。
友人からもたらされたのは、彼があの不穏なツイートの後に、自ら命を絶った旨をご家族がツイートされていた…と言う残酷な報せだった。
物事は全て、そうなって欲しくない方向へ向かうものである。
マーフィーの法則の一節である。
ワタクシが抱いた危惧は、最悪な形で具現化してしまった。悔やんでも悔やみきれない。
彼が生きていた頃、ワタクシが構築した世界観を元に素敵な一曲を作って頂いた事がある。
即座に保存してスマホで聴けるようにした。今でも精神安定剤代わりに度々聴く。彼の優しい人柄が良く現れた一曲である。
彼の許可を得る事が不可能な今、この場で紹介するのは些か気が咎めるが、埋もれさすにはあまりに惜しいので紹介させて頂きたい(ご家族の方へ。不都合がありましたら、このリンクは削除します)。
いつか「ワタクシが書いた詩と貴方が書いた曲でコラボしたいね」とも話していた。最も、彼からはその声に対し明確な返事は無かった。思えばあの時点で彼は相当私生活で憔悴しきっていたのでは無いか。気づいてあげられなかった己の鈍感さを憎む。
月並みだが、彼の安らかな眠りを願うばかりだ。
ワタクシを友と認めてくれて、ありがとう。
長いような短いような付き合いだったが、貴方の事は、決して忘れない。