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映画 「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」 感想

おはようございます。
2024年8月3日 土曜日です。

SNSを中心に話題を集めた汐見夏衛の同名ベストセラー小説を映画化し、戦時中の日本にタイムスリップした現代の女子高生と特攻隊員の青年の切ない恋の行方を描いたラブストーリー。

親にも学校にも不満を抱える高校生の百合は、進路をめぐって母親とケンカになり、家を飛び出して近所の防空壕跡で一夜を過ごす。
翌朝、百合が目を覚ますと、そこは1945年6月の日本だった。
通りがかりの青年・彰に助けられ、軍の指定食堂に連れて行かれた百合は、そこで女将のツルや勤労学生の千代、彰と同じ隊の石丸、板倉、寺岡、加藤らと出会う。
彰の誠実さや優しさにひかれていく百合だったが、彼は特攻隊員で、間もなく命懸けで出撃する運命にあった。

NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の福原遥が百合役、「死刑にいたる病」の水上恒司が彰役で主演を務める。
「光を追いかけて」の成田洋一が監督を務め、福山雅治が主題歌を担当。

映画.com

評価 4 ★★★★☆

Amazonオーディブルで聴いた小説が良かったのでAmazonプライムで鑑賞しました。
この映画は単なる恋愛ストーリーを超えた、深い感動と省察をもたらす作品でした。

現代の女子高生・百合が1945年の日本にタイムスリップするという展開は、私たち世代には馴染みのないSNS世代と、戦争を経験した世代を巧みにつなぐ架け橋となっています。

福原遥さん演じる百合の演技は素晴らしく、現代の若者の感性と、戦時下で急速に成長していく姿を見事に表現しています。
特に、母親との確執から始まり、戦時中の経験を通じて家族の大切さに気づいていく過程は、親世代の私にとって胸に迫るものがありました。

水上恒司さん演じる特攻隊員・彰との恋愛模様は、切なさと儚さに満ちています。
彼の誠実さと優しさ、そして命を賭して国を守ろうとする覚悟は、現代では想像しがたいものです。
この対比が、現在の平和の尊さを強く印象付けます。

1945年の日本の雰囲気を見事に再現しています。
食料難や空襲の恐怖、そして特攻隊の存在など、戦争の悲惨さを丁寧に描きつつ、その中でも懸命に生きる人々の姿を温かく描いています。

この映画は、世代を超えて共感できる要素に満ちています。
若い世代には戦争の現実と平和の尊さを、中高年世代には若者の視点から見た戦争という新しい視点を提供してくれます。

個人的に最も心に残ったのは、百合が現代に戻った後の変化です。
家族との関係を見つめ直し、日常の幸せを噛みしめる姿に、私たち自身の生き方を省みる機会を与えてくれました。

最後の数分は、まさに涙腺崩壊です。
時代を超えた愛と、親子の優しさにとても感動しました。

それではまた明日
ひろかん

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