Everyman

今月上旬に行った結婚相談所での事。
担当者の方から恋愛や結婚の価値観について根掘り葉掘り聞かれ、まるで就職面接を受けているような気分だった。
その中で、ふとぼんやり『子供は親に似る』という言葉を思い出していた。
昔からよく云われる当たり前の言葉だが、なぜだかその時まですっかり忘れていた。
この言葉については中学生の頃によく考えさせられていた。

13歳

当時のテツ少年はカワハラ家として地元のライオンズマンションで暮らしていた。
ANIを含めた4人家族だったのだけれど両親の仲が悪く、父と母は毎晩喧嘩を繰り返していた。
それを見兼ねたANIは近所にある母方の祖父の家で暮らし始めた。
ライオンズマンションに残された自分は、一人っ子のような自由さと引き換えに、両親の喧嘩を毎晩聞かされていた。
その時に思っていたのが冒頭の言葉である。
『子供は親に似るというから、自分もきっと両親のように、結婚したら毎晩喧嘩する家庭になるんだろうなあ』
と思っていた。
それは思春期の自問自答のウチに
『そういう親を知っているから、真似しない方法もあるのではないだろうか。喧嘩しないで済むように生きよう』
と思うようになった。
きっとそれ以降、反面教師として親を捉えているので似る事についてあまり考えなくなったのである。
だがしかし、今思えばそれは考察が甘かったのだが。

35歳

結婚相談所で『子供は親に似る』という言葉を思い出してから、両親について考えていた。
『両親は喧嘩ばかりしていた』
と云うが、実際のところ母がヒスを出して騒いでおり、父は黙ってそれを聞いているだけだった。(部屋で一人愚痴っていたけど)
親に似る対象をついつい"母"と認識して、真似をしないよう気を付けていたのだけれど、よくよく考えると父もしかりで、そちらに似る可能性だってあるのだ。
というか多分似ている。

振り返れば父の良からぬ部分が見えてきたりもするのだが、死人を悪く云うのも酷だと今思い始めた。
なのでこんな事を考えるのはやめておこう。
そもそも子供がいる家庭が欲しい願望があるのは父の影響だし。

なんだか話題がぼやけてきたので、最近聴いてよかった曲の紹介でも。

RhymesterのDJ JINのマドスピのMixでshazamして見つけた曲。
タイトル曲Ten percentを好んで聴いていたけれど、これも名曲でした。
Double exposureを知ったのがhouseのディスクガイドだったのがSF(少し不思議)な話。

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