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飛行機を低燃費に!?主翼の空気の流れを解明

飛行機の空気抵抗が小さくなれば、より少ない力で飛行できるので、燃費がよくなります。これを実現するための方法の一つが、主翼表面を流れる気流を”層流化(そうりゅうか)”することです。
”層流”とはなめらかな流れのことです。気流は、流れとともに乱流(乱れた流れ)に変わる傾向があり、抵抗が大きくなってしまいます。しかし、主翼の50%を層流化できれば抵抗を10%削減できるとされています。

東北大学の研究では、主翼で発生する層流が乱流に変化していくメカニズムをスーパーコンピューターによるシミュレーションで解明した。



これまでは風洞実験(人工的に風を発生させて行う実験)を行い確認していた。ようするに、乱流になってしまうメカニズムがよくわかっていなかった為、実際に実験をして試してみるしかできなかったのだ。(全ての事が分かった上で飛行機は飛んでいると思いがちだが、空を飛ぶメカニズムはまだ解明されていないことが多い。)

今後、シミュレーションを重ねることで、低燃費化や超音速機の設計に役立つと期待されている。

『参考資料』

http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv_press20210914_02web_waves.pdf

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