ミッドナイト・ゴスペルを観た

　Netflixでミッドナイト・ゴスペルを観た。観た理由としてはアドベンチャータイムが好きでその作者が関わっているということで興味を抱いたから。
　内容としては会話と映像が噛み合っているような、いないような感じで脳みそが混乱する。不快なわけではない。ただ吹き替えがなかったので吹き替えで観たらまた観た感覚が変わりそうだなと感じる。話題は薬、宗教、快楽、愛、死など様々。遠い世界に見えて案外近いのかも。全8話。吹き替えなし。
　好きな話は猫がたくさん出てくるやつと刑務所の中で死を繰り返すやつ。あと最終話。
　最終話が一番心が揺さぶられたかも。誰もが恐れることだからかな。
　猫のやつは魔術の話ということで他の瞑想や薬、快楽とはまたアプローチが異なっていて興味深いと感じた。あと猫が可愛い。とことんなんか神妙な語り口だな…と思っていたら最後の最後に生々しい話題がぶち込まれて笑った。
　死を繰り返すやつは繰り返すごとに死んでしまうキャラクターの心情の変化、考え方表情の変わり方が面白かった。途中、他人と協力しようとするような素振りを見せつつ結局周りを傷つけてしまうところが自分にも覚えがあって苦しい。
　最終話が母との対話、親の死なのがなんか納得。今までの話中で瞑想や薬、魔術とか愛とか色々語られてきたけど結局それらは死の恐怖を紛らわせるもの。意味はなく私達はここに居るということでしかない。それでも怖いものは怖い。いっそのこと産まれた最初に立ち返り、自分も産み自分を産んだ存在と会話を重ねることで答えを導き出すというのはなんだかわかる気がする。自分の死の次に怖い喪失は自分を作り出した存在の喪失。なんだろうか。父の影がなく母のみなのは実際の産まれる直前に父がいてもいなくても変わらないから？おそらく男性である主人公は擬似的に？出産していたけど。
　そういえば主人公が使っていた他の世界へ行くための機械？アレは女性器の暗喩だったりする？形が近いのと他の世界に別の姿で降り立つのがそれっぽいなあって思って。擬似的な輪廻転生というか。
　
　シーズン1ってなってたのでシーズン2あるのかな〜！観たいですね。シーズン1まだ一周しかしていないので気力体力が回復したらまた観たい。あと感想がグチャグチャなのでもうちょっと整えたい。