好きを伸ばすポケモンカード

先日、実家に帰った際、6歳になる甥っ子に、ポケモンカードをプレゼントしました。

ポケモンカードは、推奨年齢が9歳以上のカードゲームです。
対戦相手にダメージを与えて勝負する二人用のゲームで、120-80などの簡単な3桁の算数を使います。
また、カードひとつひとつに書かれている効果の意味を理解する必要があります。振り仮名はついていますが漢字やカタカナで書かれており、6歳には読むだけで相当難しいと思います。

甥っ子はアニメのポケモンが好きで、元々ポケモンカード自体は持っていましたが、ルールが分からないため、テレビやyoutubeで観て「並べて遊ぶものなんだ」くらいの理解で、自分で適当に並べて遊んでいたそうです。

私は一緒に遊んで、一つ一つのカードを意味を解説して、ゆっくりと対戦をしました。
本来はお互いの手持ちのカードは相手に見せないようにして自分の番が来たら出すのですが、それでは甥っ子は何のカードを出せばよいか分からないため、お互いの手持ちカードを床に並べて見せ合いながら対戦しました。

はじめは、ルール上すぐには出せない強いカードをいきなり出そうとしたり、ルールも全然分かっていませんでしたが、教えていくと、本当にすぐにルールを覚えました。
従順でまっすぐで、さらにスポンジのように吸収する力。こどもには、本当に驚かされます。
3桁の足し引きは6歳には難しいため、電卓を与えて、電卓の使い方だけを教えました。
足すや引くの概念がまだ分からないため、指で教えたり、マイナスについても「ゼロより少ないもの。ダメージを受けてマイナスになったポケモンは気絶する」というざっくりした意味だけで進めました。
マイナスになるとそのポケモンが使えなくなる事はすぐ理解して、ゲームを進める事が出来ました。

こどもの「好きなもの、また、テレビやyoutubeで観て憧れているものに対する知識の吸収力」は目を見張るものがあります。
初日はひたすらガイドしながら、何となくゲームが出来る、くらいだったのが、2日目のトータル5ゲーム目くらいにはもう何となく電卓が使えるようになり、カードの意味も理解してきました。

私はその2日しかゲームのルールを教えられませんでしたが、その後は家族に教えてもらいつつ、毎日一人で二役のゲームをして、遂にほぼルールを完璧に覚えたそうです。
朝早起きして保育園に行くまで一人で遊び、帰ってきたらすぐまた遊ぶ。

ポケモンカードは計算を行うので算数の勉強になります。また、カードの意味を読み解く国語力の向上も出来るので、知育の一環でポケモンカードを与える親もいるそうです。

いずれ、甥っ子が自分と同じようにカードで遊んでいるこどもと話す時のコミュニケーションツールにもなりますし、カード自体は数百円のものなので、遊びとしてのコスパも高いです。

好きなものを勉強してのめり込む力というのは、大人になると、少しずつ減っていきます。
知り過ぎて、色々な楽しさに慣れてくる。
子どもの頃は、何もかもが新鮮で新しい。この時に、なんでもいいから、熱中するものをつくってあげると、そこから色んな未来へのルートが、広がってくるのかな、と思いました。
何よりも、熱中して何ゲームでもやろうと嬉しそうに話してくる甥っ子は、とても可愛く、自分の胸にも、大切な事を思い出させてくれるような何かがありました。
いつまでも、そんな気持ちを少しでも持っていたいし、自分のこどももそうであって欲しいと思いました。

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