「俺は俺と闘ってる」

平凡な人生に、突き刺さったことばたち⑩

平凡なサラリーマンの私にも、人生の中に、忘れられない強烈な言葉たちがある。それを、エピソードと共に書いていくnoteです。書き溜められたら、記念の本にしよう。



【俺は俺と闘ってる】

田舎から東京へ出てきて、働き出して6.7年ほど経った。いつまでもやっているお店や遅くまで動いている電車にもすっかり慣れていた。

その日は大学時代の友人と、飯田橋か神楽坂あたりで飲んでいた。普段あまり来ないエリアなので、なんとなくワクワクして、結構なハイペースで飲んでいた。

酔っ払って、自分語りを始める。
「みんな大変なんだよ。東京で頑張って働いて、なんとかやってる。
誰かと比べて負ける事だってある。でもそんなの仕方ないと思う。能力の限界だってある。
だから、何でもかんでも出来なくてもいい。誰かに負けたっていい。でも自分に負けちゃだめなんだよ。誰と闘ってるかって、俺は俺と闘ってるんだよ。」

酔っ払って熱を込めて話し過ぎて、みんな笑っていた。
知らねーよそんな事、闘ってろよ、大袈裟だよ、みんな笑いながら、楽しそうだった。

でも、そうだろ。みんな。

俺は俺と闘ってる。

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