セントライト過去5年

セントライト記念 展望

早いものであっという間にセントライト記念。
中央開催も二週目、今週は変則開催のため9/16月曜となります。
では早速過去5年のラップタイムの推移から。

4年前に中山芝コースは路盤回収。
改修前の2014年の平均ラップが11.97。
改修後は12.16、12.10、12.06、12.01とどんどん早くなる傾向。
これは路盤がだんだんとクッション性を失い元のカチカチの馬場に戻っているためだと考える。
その証明としても先週の京成杯AHでの勝ち時計1:30.3(レコード)は破格の時計。今年は更に固い馬場という事は間違いない。

赤太線がセントライト記念の過去5年の平均ラップとなるが、これはあくまでも平均。昨年は結果平均ペースも一昨年はスロー。
ただ面白い傾向なのはスタートから5F目のラップが毎回同じようなマックスラップになる。この5F目の過去5年平均値は12.7秒。(最大12.9の最少12.4)で5年間で「0.5」しか差が無い。
ある意味この地点(スタートから5F目)がこのレースのスタートであり、残り5Fが勝負所になる。

ちなみにスローの2017年は特殊だが基本的にこのレースは平均ペース。
よほど行く馬がいなければ別だが、基本的には結果平均ペースでの決着となることがセオリーと考えていいだろう。

そして各馬のここまでのステップレースとセントライト記念を比較。

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ちょっとゴチャついて見にくいが赤太線がセントライトの過去5年平均。
これと比較してレースレベルの高いと感じるのが、やはりダービー、皐月賞、プリンシバル。
毎年セントライト記念での好走馬は前走がダービー組が多いが、王道組の秋を見据えての初戦となるためこの傾向が強いのであろう。
ただセントライトのレースレベルとしては各ステップレースのラップと比較しても高い傾向にある。ほぼスローペースが無い割には上がりがかかることが無い。これは中山の高速馬場も有り前が止まりにくい傾向と言える。

ちなみにセントライトの5年平均と今年のダービーのラップ比較

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ロジャーバローズが勝ったレースだが前半のラップレベルの高さが目を引く一戦だったダービー。前傾ラップだったが残り4Fでさらに加速。12Fの平均ラップが11.88だったのを考えるとかなりレベルは高かった。
おそらくセントライトの過去ラップと比較しても、ダービーでの上位組は人気でもそれなりに好走することが多くなる。
・ニシノデイジー
・ランフォザローゼス

またプリンシバル、皐月賞もレースレベルが高いく、この組からも実力上位な馬は軽視できない。
・ザダル
・ルヴォルグ
・アトミックフォース

そいて条件戦を勝ち上がってきた組。
過去のセントライト記念の上位馬を見る限り、条件戦勝組からの好走馬は非常に少ない。それはおそらく王道組が準備万全でこのセントライトに参戦してくるためよほどの上積みが無いと厳しいのだろう。

ただそんな中で新潟で行われた1つのレースに注目している
8/4に行われた1勝クラス芝2,000m。

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セントライト過去平均ラップが12.06。この新潟での条件戦は2,000mではあるが平均ラップ11.98と12秒を割っている。
そして何より興味深いのはレース中盤のラップ。1ターン競馬とは言えセントライトと比較するとかなり緩みが無いまま後半へ。そしてそこで加速ラップを刻んでいる。

また過去にこのノートでも幾度となく書いてきたのだが、新潟コースと中山コースは全く別もののコース形態にもかかわらずラップ波形としては極めて近いものが多い。
通常は中山も新潟も「L2」にミニマムラップが来る。しかし今回のセントライトはも新潟での条件戦も「ミニマムラップはL3」なのだ。
ペース落ちのない、いわゆるレースレベルが高い特性の長距離線に見られるこの傾向、もしかしたら夏場急成長を成し遂げられた一頭である可能性を強く感じる。

エターナルヴィテス 松山厩舎 鞍上は田中勝春

血統的にはトゥザグローリー産駒。
浦賀の櫛桁牧場という聞いたこともないような超マイナー牧場の生産。
馬主の永井廣司氏、中央にはほとんど良績が無い。

だが一つだけこの馬の未知の魅力。
それはサンデーサイレンスの3×4というクロス。
そう、奇跡の配合でサンデーの18.75%を保有する血統。

厩舎、馬主、牧場、何もかもがマイナー。
だが前走の新潟芝2000mのラップタイムと勝ち方は非凡だと感じる。
そしてこの血統。安馬ではあるが未知の魅力。
NF系ばかりが活躍する時代に、全てにおいてマイナーなこの馬に俺は賭けたいと思う。

賞金的には抽選となるため出走すらままならぬ現状。
ただもしこのエターナルヴィテスがセントライト記念に出れたとしたらば、強運をも兼ね備えてる馬かもしれない。

エターナルヴィテス
この馬を中心に考えたい。

サラリーマン馬券師の武田優駿。 ラップ分析を基本としてハイレベルのレースで好走した馬を皆さんに伝える事を宿命と考えています。人気薄馬の激走を見抜く事に全身全霊で挑戦しています。