DXを超えて:AX時代の到来と対策
はじめに
みなさん、AXという言葉、聞いたことはございますか?DXは耳にしたことが多いかと思います。
DXとはdigital transformationの略で、デジタル技術を基盤とする産業転換を意味します。企業は人工知能、データなどのデジタルをメインに産業を変換し、進歩させていきました。今やDXを越えてAXの時代が到来しています。
本記事では、AXの定義やAX時代が示すもの、そしてAX時代への備え方について共有します。
AX(AI transformation)とは?
AXはAI transformation、つまり人工知能への転換を意味する言葉です。DXがデジタル技術による産業の変化を意味するとすれば、AXはデジタルからさらに進んで人工知能を通して産業を再構成し、進化させていくことを表わします。
AX時代の意味
「AX時代が到来した」というのは、何を意味するのでしょうか?私たちの日常生活の中で、人工知能が徐々にその影響力を拡大しているように、企業でも産業を発展していくツールとして「人工知能」を選択せざるを得なかったということです。
主要企業のAI技術適用事例
企業がAIとどう向き合うべきか、実際の事例をもとに確認していきましょう。
アップル(Apple)
アップルは2024年6月、iPhone、iPad、Mac専用の個人用人工知能システムであるアップルインテリジェンス(Apple Intelligence)を発表しました。Appleシリコンの強力なパフォーマンスを活用して、言語とイメージを理解してから生成作業を行います。また、ユーザー経験をもとに文脈を把握し、日常的な業務を簡素化すると言及しました。
マイクロソフト(Microsoft)
マイクロソフトは、ワード、エクセルなどオフィス365と検索エンジンのBingにAIを搭載しました。これによって業務とAIの連携性を高めることはもちろん、マイクロソフトの対話型AIコパイロットを開発し、いつでもどこでもAIを活用できる基盤を整えました。
AIによる業務効率性の向上
製品への活用だけではなく、業務上での活用方法も見てみましょう。
サムスンSDS(Samsung SDS)
サムスンSDSは企業向けの生成型AIプラットフォームである「ファブリックス」を開発しました。企業のデータ、業務システムなどのIT資源を役職員が簡単に共有·活用できるクラウド基盤の生成型AIソリューションであり、社内データとLLMを安全に連携させて適用することができます。
LGユープラス(LGU+)
LGユープラスは自社開発のAI技術である「イクシー」を活用して広告を製作しました。イクシーを含む複数のAIから生成されたソースとフレームを通して、再現が難しい技術を映像として表現しました。また、3Dアニメーションで製作する広告に比べて費用と期間をそれぞれ40%、70%を抑えることができます。
このように、多くの企業がAIを使って産業を育てたり、上手く業務に取り入れることで業務効率化を実現させています。
オンデバイス AI
AXと言えば、よく言及されるキーワードは「オンデバイス(on-device)AI」です。 オンデバイスAIは、サーバーやクラウドの接続なくてもAIを電子機器で使用できる技術です。私たちがよく言う、インターネットが繋がっていなくても、いつでもどこでも使えるという意味です。
オンデバイスAIは、LLMのような複雑なAIが圧縮されているため、より軽いです。なお、速度も速く、セキュリティ面でもより安定に保たれています。ただし、ユーザーのデータに基づきカスタマイズは可能ですが、完成度の面においては少し低下する可能性はあります。
生成AIが内蔵された最初のスマートフォンであるグーグルの「Pixel 9 Pro」を皮切りに、様々な企業がオンデバイスAI技術に興味を向けています。
AX時代に対応する方法
AX時代に賢く対応していくには、業務にAIを活用する力を身に付けるのが大事になってきます。各業務に応じてAIの活用方法は様々です。例えば、マーケティング部署では、広告制作やデータ分析などにAIを適用することができたり、経営支援部署ではEメール作成、文書作業などの業務でAIを活用することができます。
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