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目標の役割とは?〜成長につながる問いかけコーチング#45

目標はあなたを導くナビゲーション

あなたは目標を大切にしていますか?
あなたは目標を持っていますか?
あなたは今日の目標を立てていますか?

目標設定については、この20年くらい、色々なフレームワークやメソッドを体系化し、提供してきました。今日は細かい目標設定の立て方の説明ではなく、そもそも目標にはどんな役割があるのかという話をしていきます。

冒頭の3つの質問、あなたの答えはどうですか?
おそらく、「目標を大切にしている」と答えた人の中でも「今日の目標を立てた」という人は少ないのではないでしょうか。私たちは、頭の中で大切だと思っていることでも、意外と常にやっているかと問われるとそうではないことも多いです。

私のオススメとしては、ぜひ一日の始まりに目標を立てることを実践してもらえると良いかなと思います。それによって自分自身の行動が変わり、成長につながることがあれば嬉しいです。
振り返り、つまりリフレクションの大切さはよく伝えていますが、一日の終わりに振り返るリフレクションの逆で、一日の始まりに目標を立てる「ナビゲーション」、目標設定にはこの役割があります。目標には、自分がいきたいところへ導いてくれる機能があります。そして、ナビゲーションは導くと同時に、自分の背中を押したり、引っ張ってくれるような役割もあります。

人間はリアクションの動物なので、あまり考えずとも、目標があると自然とそこに向かっていきます。登山家の有名な言葉で、なぜ山に登るのかと問われ、「そこに山があるから」と答えた逸話がありますね。我々人間は考える動物でありながらも、その反面、何か刺激があると無意識的にそれに反応する傾向があります。この人間の習性を使って、一日の始まりに、あまり考えなくとも実行できるようなちょっとした目標を作ると良いでしょう。

もちろん壮大な長期的な目標も大事ですが、こっちの方向に向かってみようと自分をナビゲーションしてあげられるような小さな目標があると、一日を思ったよりスムーズに過ごせるのではないでしょうか。

私たちは、いつも「考える」ことを大切にしています。もちろん考えることは大事ですが、考えずに無意識的に、日々のちょっとした行動をうまくナビゲーションしてあげられるようになると良いなと思います。

「目標設定」と聞くと、ついついその目標を達成することにばかり意識が向いてしまいます。そして達成したかどうかばかりを気にしがちですが、目標達成する力というのは、目標を設定する力、目標を共感させる力などの総合的な力であって、まずは目標を立ててみる、ということに意識を向けてみてください。

目標が一番大事なのかという目標絶対主義の考え方ではありません。目標設定することは、自分をうまく導いてくれる一つの手段ですよという話なので、目標がなければダメだというわけではありません。極端な話、今日一日何も目標を立てず、無の状態で一日を過ごすこともいいと思います。そして、こういった一日を体験した後に、やっぱり自分は目標を立てようと思うのも良いと思います。

ちなみに私はというと、今日はたくさんのタスクを抱えているんですが、欲張らずに五つの仕事を片付けると決めています。「テンポ良く」をキーワードに、休みなく次々と資料を完成させるという目標を立てています。

さて、あなたの今日の目標はなんですか?

※ 本記事は、中竹竜二Voicyチャンネル『成長につながる問いかけコーチング』より、内容を再編集し、記事化したものです。

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