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車のトラブルが多い人生を送ってきました-車屋失格-⑧

朝起きて学校に行く支度をする。
今までは自宅のガレージからバイクを出していたが
今日からは違っていた。

自宅から歩いて5分、砂利の駐車場に置いてある車に乗り込む
車が納車されてからは大学に通うのもメイン車
たまにバイクというような生活になっていた。

バイクの楽しさや爽快さはやはり辞められないが
車には友達を乗せて遊びに行けることがかなり大きかった。

「今日バイトある?」
大学の友人が授業終わりに自分に問いかけてくる。

「うんにゃ、何にもないよ!」

「じゃあどっか車で行こうぜ」
とバイクでは出来なかったことができており
自分の行動範囲も気づけば広がっていた。

天気を気にせずに行動もでき
車を運転する時間は増えていっていた。

車に乗っている時間が増えると
どんどん慣れが出ていたのだが
自分は全く気にすることもないまま運転を続けていた。

友達、家族、恋人誰を載せていても
運転が上手くなっている!
最初の頃はビビっていたような場所も
余裕と勘違いをしており
自分を信じきった運転をしていた。

そんな運転をしていたら
失敗をすることは当然だったのかもしれない・・・

友人と大学に向かっている最中の時だった。
普段も使っている道で慣れていたのか
後方確認を怠って車線変更をした。

その瞬間だった・・・

”ガン!!!”

今まで聞いたことがない音が車の中に響く。
一瞬自分の中では何が起こったか分からなかったが
車を停めて外に出てみるとドアに大きな傷が入っている。

状況が分からずテンパっていると
「体大丈夫ですか?」
と女性から話しかけられた。

「はっはい、大丈夫です。」
何とか返事を返すと
「私が真っ直ぐ走っていたんですけど
 急に進路変更をしたのですが間に合わなくて・・・」

その話を聞いた瞬間に初めて
自分の確認ミスをしたことで事故を起こしてしまったと気づいた。

ちょうど運転に慣れてきたところで
”大丈夫だろう”と思い運転したことが原因だった。

車での事故を初めて経験した自分はかなりショックを受けてしまった。
友人たちは「しょうがないよ!」と励ましてくれていたが
数日間は落ち込んでいた。

事故の処理が全て終わり車が修理から
返ってきたのを見て
”これからは初心の頃のように運転しよう”
そう思ってまた運転を再開していた。

この時は心を入れ替えていたが
運転の慣れはこの数ヶ月後
とんでもない失敗をしてしまうのだった・・・・




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