大学中退して独立したら独立なんて必要なかった話⑨
僕たちは地元の駐車場を出発して福岡ICへ向かった。まだ日が上がってきてないが、あともう少しで日が昇ることを知らせるように、空はほのかに明るくなってきていた。地元の駐車場から出発する時に、九州を出て山口県に入った一番近いSAで一旦皆で休憩しようと約束した。
早朝の高速道路はまだ車は少なかった。僕、鳥部、はぎ、白田の順番で走っていた。白田のバイクの後ろに末石が乗っていた。この順番には理由があった。性能が悪い順である。性能が良い順で走ってしまうとどうしても性能の悪いバイクが遅れる