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2023 1月⑲:また、鍵ですか…

開寮日、太知と一緒に買い物へ。
身長のわりに足のサイズがビッグな太知の靴探しは、ひと仕事です。
結局、買えませんでした。

いままで、こだわりというものがなかった太知。
最近は黒色に惹かれるようです。
スキーウエアと称した上着も黒。
それに合わせ、稼いだバイト代でキャップを買っていました。
マスク姿ですから、不審者に間違われないか心配です。

で、欲しいのは黒のスニーカーだそう。
世の中には黒のスニーカーが溢れていますが、太知サイズが必ずしも店頭にあるとは限りません。
サイズがあっても試し履きをすると気に入らない様子。
たっぷりと歩いて、母はくたくた。
寮の夕食時間が気になってきたところで、打ち切りました。

いつものようにのんびりお茶する時間もなく、サーティーワンアイスクリームでドリンクを購入して車に乗り込みます。
既に鍵だけは受け取ってあったので、あとは荷物を居室へ運び込むだけ。
太知が運び終えるのを運転席で待っていました。

もう終わるかと思ったら、後部座席に乗り込んできた太知。
母は明日も仕事だから帰りたいのですが…
すると、「鍵を部屋に忘れてきちゃった」と。
部屋の鍵=玄関の鍵
玄関はオートロックなので、鍵がないと建物の中に入れません。
友達に開けてもらうよう提案したら、「仲のいい子は別棟だから」と誰かが出入りするのを待つ姿勢です。

まあ、10分も待てば夕食の時間ですから食堂へ向かう人が玄関から出てくるとは思いますが、ねえ。
本当に残念な息子です。
これまでも一緒に出掛けた後の去り際、「オレ、鍵をどこやった?」と何度となく聞きました。
寮生活を始めて、既に丸3年が経とうとしています。
太知のうっかり気質、どうにかならないものかと心の中で嘆くも、疲労と虚しさで言葉にする気持ちが失せました。
成長を期待します。

子育ての終わりが待ち遠しいと感じつつ、継続中であることが日々の励みになっていることもまた事実。現在の心境は言葉を尽くしても語りきれずに、今日も綴ります。