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この、あたらしい時代に「女性」がリーダーになるということ -「Yahoo!アカデミア 女性リーダークラス」の挑戦-


ヤフー株式会社にてリーダー人材を育成する企業内大学「Yahoo!アカデミア」。2014年の設立から2020年までに受講者数のべ4,000名超を輩出し、経営人材など自律自走し広く活躍する人材を育成してきた。


2019年9月からは「女性リーダークラス」をスタート。設立の背景には、管理職の男女比の課題もあるようだ。7,000人弱いる社員の男女比は7対3と女性が3割強を占めるが、管理職層になると女性の割合は1割前後まで減ってしまう。

かの「1on1」を推進した立役者的企業でもあり、週休3日制やフレックス、リモートワークなど、数々の制度や福利厚生に恵まれた同社の働きやすさは折り紙付き。
しかし、なぜ女性がリーダーになりづらいのか。

Yahoo!アカデミア学長伊藤羊一さんらは、つねづねヤフー管理職のジェンダーギャップを縮めたいと考えていた。そのため、まずは女性リーダーならではの課題や悩みを共有する場を作ることが、この課題の解決の糸口になると考え「女性リーダーの前進を阻む特有の悩みを共有し、対話する場」として全6回で構成される「女性リーダークラス」を設計したそうだ。
蓋を開ければ20人の募集に対し応募は80名越えと大人気。そこから抽選で21名の受講者が選出された。

最終プレゼンで心の声をあげた女性たち


カリキュラムは基本的にYahoo!アカデミアの他のクラスと同様、スキルやHowtoではなく在り方、「マインド」の深掘りが軸足となっている。
ナナメの関係である他受講者やメンターとの対話、ベンチャー起業家やヤフーで女性管理職となった先輩など社内外のロールモデルとの対話により、自分が大事にしているものを可視化し、未来の姿を描く。さらに、自身の成長や変革を妨ぐものの正体を、対話とディスカッションによって化学反応が起き、あぶり出していく。

そんな中、受講生全員がオンラインでプレゼンを行う最終回が、コロナ禍渦中の2020年3月末に実施された。中でも時代を映すような象徴的なプレゼンをされた4名の女性リーダー(宋さん、小林さん、河野さん、矢吹さん)と、最後に本女性リーダークラスを運営する事務局リーダー(谷口さん)を、ここから取り上げていきたい。

目次

vol.1 「台湾出身。国籍、女性、偏見、言葉、文化、世代の6つの壁を超えた先に見たものは」(宋 庭萱さん)

vol.2 「続く人を増やすために、自分自身がキラキラしていたい」(小林 真希さん)

vol.3 「ロボットみたい」と言われた人生。出産で人間の感情が生まれた(河野 ひとみさん)

vol.4 「その人らしさ」を保ったまま活躍できる社会を信じて(矢吹 淳子さん)

vol.5 「女性リーダー」という言葉がなくなるまで(谷口 美明さん)


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