【薬膳編】五行学説1🌸春ってさ、薬膳的にどうなのよ⁇
立春から立夏の前まで
2月3日の節分の次の日が立春。
つまり、節分は季節の変わり目ということ。
「立夏」「立秋」「立冬」にもそれぞれあり
「立春」は二十四節気でいうところの春のはじまりです。
2月から5月にかけて、暦の上では『春』になります。
『春分』は昼と夜の時間が同じ日。
『陰陽転化』といい
陽が表に出て本格的に相互転化する時になります。
中医学では
中医学では、私たち人類も自然の一部であり、
季節と気候の変化に応じて生きていく
「天人相応」「天人一体」
「天人合一」という
考え方がもとになっています。
薬膳料理、薬膳茶も
季節や気候にあわせて旬のものを取り入れる、
その土地で育ったものを料理する、ということが基本となります。
そのうえで、体調や状態その時の気になる症状(証)を考慮して
施膳(レシピを考えて調理する)をしていきます。
古来からの知恵や、家庭で受け継がれてきた味など
不思議なくらい”なるほど”と思える食材がいっぱいあります。
中医学で春は≪青≫
まずは、五行学説。
自然界のすべてを「木・火・土・金・水」に分け
これらが、互いに影響し合ってバランスをとっているというものです。
人間の臓腑も五行に振り分けられています。
そして、五行に基づいた養生で心や身体を整え、健やかに過ごすことを
基本にしています。
春は「肝」
「肝」の気は「怒」
春は、冬の寒さから気が緩むと同時に
環境の変化が起こりやすく、自律神経も乱れがち。
すると、イライラやすこしのことで気がたったり
逆に気鬱ややる気が出なくなるなどの症状がでます。
なんとなく、思い当たりますよね。
それが、季節と臓腑の関係になっていきます。
*『臓腑』については、別にお話ししようと思います。
さて、青=緑と置きなおして考えてみましょう。
冬は、白い野菜、白菜や大根、れんこんなどが収穫されますね。
春になると、ほうれん草、小松菜など緑の野菜が
旬を迎え出回るように。
その時期に必要な食物がとれるようになります。
季節の野菜も色で判断し食材を選ぶのもひとつの考え方だと
思っていただけるとわかりやすいかなとおもいます。