その存在は——完全な光

その存在は——完全な光

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トルコ

到着した初日、宿泊するホテルの鍵が閉まっていてスーツケースを片手にしばらく立ち往生していると背の低い老年のオーナーがやってきて開けてくれた オーナーはイスタンブールという街(イスタンブールはアジアとヨーロッパに跨っていて、特にアジア側を)知り尽くしており、自家用のモーターバイクで案内してくれると言うが、おれは自分の足で石畳を歩きたかったのでそれを断った ホテルには石鹸しかなく、Wi-Fiが弱かった 石畳の広場 街のそこらにテラス席があって、みんな紅茶を飲んでいる 紅

    • テキスト

      友達が大企業に就職したらしい。彼女はお酒が入らないと話をしない。お金を使いすぎて後悔する月末を繰り返してる。大人になったら後悔しなくなるのか?他人に沼のように甘えたい。自分の部屋だけクーラーの効きが弱い。親が親戚からもらったハイブランドのバッグがいくらで売れるか調べていた。やましいから辞めなと言ったけどおれは何かもっとやましいことをしていた気がする。他人からどう思われてるかって本当のところはいつまで経っても分からないからもう諦めるしかないと思う。目覚ましが動かない日がある。無

      • 祖母

        生きていく上で少々のパンクさが必要だと以前noteに記したことがあるのですが、過剰なパンクさというのは人付き合いを喪失させてしまいます。おれの周囲で最もパンクなのは父方の祖母なのですが、己のパンクさゆえ彼女は親戚のほとんど全員から縁を切られています。ここで言うパンクというのは独善性や無配慮と捉えてください。 70を超え夫である祖父を先に亡くし独り身となった祖母ですが、衰えることなくカラオケ、大正琴、卓球など様々なことに挑戦しているようです。2011年には音楽番組を見てUVE

        • 思うこともないけれど

          特に思うところもないけれどnote始めてみます。140字の枠に100字以上の余白を残して断続的に思ったことだけを書いたり消したりしてるおれにとって、長文はいささかも扱える代物ではないと思っていたけれど、皆さんの文章を読んでいると何もしていない自分が臆病者のように思えて、こうしてスマホと睨めっこを始めてみた次第です。単調な日々に思うところなどないけれど、別に今に始まったことじゃないしね。 自己紹介をしておくと、22歳で大学生をしています。大学生なら勉学に腰を据えて向き合うべき

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