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北海道在住のフォロワーから助けてほしいと電話がかかってきたから関東在住だけど助けようとしたものの色々あって帰らせることになった話〜序編〜

概ねタイトル通りです。

※注意点
このnoteは実際にあった出来事をもとにして書いています。が、ところどころフィクションも含まれます。
物語としてお楽しみください。

ある日、LINEにてグループが作成されました。
北海道の男フォロワー、私、共通の友達フォロワー、3人のグループです。

北海道に住んでいるフォロワーの男性は、インターネットにて交際を始めて1週間の彼女がいたのですが、フォロワーの口から出てくるのは愚痴ばかりでした。

「具体的に何が嫌なの?」
「性格もだし、仕事の前の日に電話させられて寝かせてもらえなくて体力的にもキツくて、それで、とにかく、顔がダメなんだよ」

「一番嫌なのって何?」
「何かって言われたら……、電話かな」

私とその男性と共通のフォロワーとで、その疲れ切った様子の男性の愚痴を聞いていたのでした。

しばらくして、共通フォロワーが用事で離席しました。
その男性フォロワーとあまり話し慣れていなかった私は、率直に緊張していることを伝えました。
元来あがり症の私は、事前にGoogleにて検索し「素直に緊張している旨を伝えるとあらゆるハードルが下がる」ということを知っていたので、そういう戦法です。

「私もともと緊張しやすいタイプなんですよ」
「ええ、俺昔から話しやすいタイプって言われるよ」
「いやぁーッハハ……」

その後話がどんな風に展開したか、本当に全く覚えていませんが、なぜかお互いの生い立ちなど深いところまで話が進みました。
なぜか複雑な事情を抱えて育ち、それが今もなお影響してることなどを話してくれ、私もなぜか自分の置かれている環境の話などをしました。
なぜここまで話が飛んだのか、まったく覚えてないのが不思議なところです。これが話しやすいタイプと呼ばれる人間の魔力でしょうか。

しかし話しやすいタイプだというのは本当で、コミュ障である私にも優しく、分類するならばいわゆる「陽キャ」で、あの恐ろしい沈黙というやつをものともしない、何か能力がありました。

話が少し変わるのですが、この頃私は質問箱にて眼鏡フェチであることを答えていました。
そしてそのことを話題に出すと、
「俺も眼鏡かけてるよ」
と、言ったのでした。

エーッ

眼鏡!
まるまちゃんはこの間質問箱で眼鏡フェチだと答えたばかり。
ウキウキでフレームの形や色、素材などを聞いて、眼鏡への興奮を隠せぬままに通話は終わろうとしていた気がしました。気がしたのです。

まるまちゃんの思考回路は謎です。
もしかしてこの人私と仲良くしたい人なのかなと思ったんだと思います。
仲良くなるために冗談を言おうと思ったわけです。

フォロワー曰く、私の発した
「もしかして私のこと好きになっちゃった?」
という言葉に心奪われて、それで告白したそうです。
んなもん冗談で言っていたに決まってます。
まるまちゃんはそんな、人に好かれる自信のある人間ではありません。
「んなわけあるかー!(へコー)」
がくるつもりで言っていたに決まっています。

結果的に、まるまちゃんは、男を手玉にとってしまったようです。
そのまま告白されて、喪女まるまちゃん、恋心がよく分からないままに告白をオッケーし、付き合い始めることにしたのでした。

しかしみなさん、これでは二股状態です。
アウトです。倫理的にアウトです。
気持ち的にもかなり重いです。

なので、きっちり別れ話をしていただくことになりました。
すると、
「2番目でもいいから彼女でいさせてほしい」
との返答が返ってきて、キッパリ関係を断つことはできなかったようです。

今思えば、この優柔不断さがよくなかったのではないかとまるまちゃんは考えずにいられません。

交際が始まったおかげで、この後色々な厄介に巻き込まれていくのでした。

つづく。



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