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美しき勇車たち Yellow Wheel 『魔進戦隊キラメイジャー』第5話感想

第5話「ショベローまかりとおる!」
脚本:荒川稔久/監督:渡辺勝也

 射水為朝/キラメイイエローをキラメイジャーのリーダーにしようと、相棒の魔進ショベローが「革命」を起こそうとする第5話「ショベローまかりとおる!」。
 
 今回のメインはイエローの射水為朝と相棒のショベロー。これまでの各メンバーのメイン回では、他のメンバーと熱田充瑠/キラメイレッドが交わることで新しい面を見せていくという構成でした。今回は為朝とショベローそれぞれの思いを交錯させるかたちで、2人のキャラクターを深掘りしているのです。

 為朝は喧嘩別れしたまま亡くなった自身の祖父とショベローを重ねており、あまり強くは言えない状態です。そのため為朝はショベローの「革命」を終わらせるため、一芝居うつという「行動」に出ます。為朝はEスポーツで培われた技術力や、リーダーに相応しくも思える判断力と行動力を見せ、見事にショベローの「革命」を断念させます。

 しかし終盤で明かされたように、「リーダーになりたい」というのは為朝の本音で、ショベローの行動はそれを察してのものでした。冒頭で充瑠に出来るリーダーで「尊敬」と言われたのに対して、「お前の天然ムカつくわ」と返したのは、本音が現れた瞬間だったのでしょう。ただし相手に悟られないように言葉を選んでいたり、自身の本心はマブシーナに語るのみにとどめて表に出さないようにしていたりと、メンバーの中で一番大人なのはどうやら為朝のようです。

 今回の敵・ジョイスティック邪面は、そのままジョイスティックがモチーフの邪面師。ゲーム機のコントローラーがモチーフの敵は過去にもいましたが、ジョイスティックのみピンポイントでモチーフの敵は今回が初。おまけに「お前のハートにターゲットロック‼」という、『特捜戦隊デカレンジャー』(2004~2005)が元ネタの決め台詞まで披露。

 ショベローが他の魔進たちに「為朝の方がリーダーに相応しい」と語る場面など、魔進たちが喋る場面はかなりシュール。『炎神戦隊ゴーオンジャー』(2008~2009)でも相棒の乗り物「炎神」たちは喋っていましたが、彼らには顔があったため特に違和感を覚えませんでした。しかし魔進たちには顔がなく、キラメイストーンの状態でも喋るため、その様子がシュールに感じます。

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休日ライター(主に特撮、映画)。ダジャレが好きです。人生哲学は「哲学より雑学」。 映画レビューサイト・Cinemarche、情報サイト・マグミクスなどに寄稿しています。