江戸川区から甲子園まで野球の応援に行った話　後編　～彼誰時の心～

著：山田暁 画像：写真AC （承前） 　何はともあれ、甲子園での試合だ。できるものなら勝って欲しいものだ。 だが、ひとつ問題がある。それは……。 「……あっづい」 　暑い。熱い。本当にアツい。周りを見てみれば、みんな汗がダラダラだ。 　……やっぱり面倒なことに変わりはないかもしれないな。うん。 　待っているその間、グラウンド整備が行われるらしい。 「あれすげーなおい！」 　隣の友達が騒いでるのにつられて見てみると、整備の人たちが水撒きをしているのだが、その水によって虹が