生きるための基本スキル
【活動76日目】
配属先からは、私のこれまでの経験を活かして子どもたちに対するストレスマネジメントの授業や、リラクゼーションなどをやってあげてほしい、と言われているけれど、この一月半子どもたちの様子を見てきて思うことは、
「読み」「書き」「算数」
の必要性。
「読み」「書き」「算数」これって、生きるための基本スキルと言っても過言ではないと思うのだ。
読むことができなければ、重要なニュースやお知らせを見逃してしまうかもしれないし、薬の量を飲み間違えてしまうかもしれない。
書くことができなければ、メモができなくて大事な約束を逃してしまうかもしれないし、誰かに大事な気持ちを伝えることができなくて悔しい思いをするかもしれない。
計算ができなければ、お釣りを間違えて渡されても気づかないかもしれないし、安くなっていてもどのくらい得をするのかわからないかもしれない。
特別得意じゃなくても良い、社会で生きていくために、せめて基本的なことは身につけていて欲しいと思うのだ。
自分の心のことは、その後でも全然遅くない。
そう思ったりする。
基本的な学力がうまく身についていない子どもたちの多くは、
何がわからないかがわからない、
先生が言っていることがわからないから、ただ教室にいるだけ、
教室にいてもわからなくて面白くもないから、勉強をしたくない。
このループの中をぐるぐるしている。
大人だって、わからないことを延々とさせ続けられたら、仕事をしたくなくなる。
私が今関わっている子どもたちの抱えている背景は様々で、家で親やきょうだいたちから基本的な学習のサポートを受けている子もいれば、その機会が他の子に比べて格段に少ない子どもたちがいる。
この読み書き算数の能力って、小さい頃親に本を読んでもらったとか、学校に上がる前に名前くらいきちんと書けるようになりなさいと家族に文字を教えてもらったとか、お使いに行って「もらったお金で足りなかったらどうしよう」とドキドキしながら値段のことを気にしたこととか、そういう生活経験と結びついている気がする。
でも、こういう経験が少なかったとしても、読み書き算数って生きていくのにとても大切。勉強を好きにならなくても良いんだけど、「わかった!」「できた!」の楽しさや嬉しさはどこかで経験してもらいたいな、と感じる。
私は、子どもの頃学校があまり好きじゃなかった。
自分が学校や教育に関わる仕事をしているのが不思議なくらいに。
勉強がわからなかったし、面白くなかった。
でも、楽しいと思えたことは得意じゃなくても頑張れた。
「楽しい」「面白い」は踏ん張る力になると私は信じていて、踏ん張る力は「やる気」ととても近い気がする。
とにかく、昨日今日とアルファベットカードを使って1年生とエンドレスかるた大会だったんです(まだやるの?って思うくらいに)。「わかった!」「できた!」は、彼らのやる気になるはず。
だから、もう少し彼らの基礎学力問題について考えてみようと思います。
なんでこんなこと書いてるのかって、私はきっとこの間書いた打ち合わせの時の「やる気」問題について、ずっと引っかかっているのだろうと思う、きっと…。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?