君の隣で
お洒落とは少し遠い生活をしている君の、SNS。
みんなはお洒落な写真を載せているけれど、君の写真は居酒屋で飲んだお酒とか、偶然見つけた猫とか。
それはそれで君らしくて可愛らしいなあ、なんて思ってても言えないけれど。
そんな君の投稿欄に、僕との思い出が増えていく。
2人で行ったカフェのケーキや、君が好きそうだと思って突然プレゼントしたお菓子。
恥ずかしくてあんまり2ショットが撮れないから、いつも食べたものばっかりになっちゃうね。
君はきっと何の気なしに投稿しているのだけれど、僕はそれが嬉しくてたまらないんだ。
君の思い出のうち、どのくらいを僕が占めてるのかな。
お洒落になんてならなくていいから、ずっと僕の隣で。
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