見出し画像

年々雪が少なくなって想うこと

輪島塗とは全く関係ないですが、塗師屋の田谷昂大の趣味についてです。

塗師屋は本当に昔から色々な場所を飛び回ってきたことは、これまでも触れてきました。
今もその流れでずっと出張という生活が続いています。

よくお客様や取引先から趣味を聞かれます。
その際に絶対に答えるが、スキーです。
本当に自分はスキークレイジーなんじゃないかと思います。

毎年12月から5月までの生活は、
出張→雪山→出張→雪山→出張・・・・・と続きます。
正直、身体を休める日がないので辛いですが、自分が一番楽しく過ごしている季節だと思います。

画像1

なぜ、今日スキーの話に触れたかと言うと、年々雪の降り始めが遅くなっているということに触れたかったからです。

自分のスキーの恩師に聞いても、昔はもっと早くから雪が積もり、量も多かったと言っています。
この何年かでも、雪が山に着くのが遅くなっていると感じます。
今年も長野県の白馬にもう何回か滑りに行きましたが、上の方には雪がありますが、下にはありません。
温暖化の影響が出ているのかなと心配になり、生涯スポーツであるスキーを自分はずっと続けることができるのかと、不安になってきます。

10月にSDGsの講演を聞きました。
その内容が頭から離れません。
自分たちの利益を追求するために周りを犠牲にする時代は終わり、将来の世代までも含めた観点から成長を考える「持続的な発展」という捉え方が、最終的には長期的な会社の発展や社会の発展につながるとの趣旨でした。

輪島塗はどうか考えました。
輪島塗はオール天然素材でハンドメイドで作られるため、土に還る器と言われています。
また、使い捨て素材ではなく、長く使うことで良さが出る器です。
講演を聞きながら思ったことは、最近唱えられ始めたSDGsの考え方が、何百年も前から輪島塗の職人の魂の中にあったのでは!ということでした。

化学塗料やプラスチックではない漆器、製造中に有害な物質を出さない漆器。
ぜひ、長く愛着を持って使う器について消費者の皆さんにも考えてもらいたいです。

雪は少ないとはいえ、白馬の景色は絶景!
毎年見ていますが、本当に毎回感動させられます。
大量消費の世の中から脱却し、ミニマムに長くモノを使う持続可能な世の中にシフト!
そして、この白馬の絶景を自分はずっと眺めたいし、子供や孫にも見せたいです!

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?