縄張りポイントに注意せよ！

郊外の駅のタクシー乗り場は特定のタクシー運転手グループの縄張りになっているケースがあります。たとえば東武東上線の成増駅、西武池袋線の練馬駅、JR赤羽駅西口などはよく知られた縄張りスポットです。そこでは20人ほどの特定の集団がいつもつけ待ちしています。新人運転手が知らずにつけ待ちしようものなら、すっ飛んできて因縁をつけます。アイスピックでタイヤに穴をあけられるような過激な嫌がらせもあったとか。現に、僕の同僚も新人時代に縄張りポイントと知らずに並んでしまい、すごまれたそうです。彼はその時「タクシー乗り場にタクシーが並んでなぜ悪いのですか？」と突っぱね、お客さんを乗せてそこを去りました。ただ、その日の勤務を終えた際に車体をチェックしていると、ボディの横に釘か何かでまっすぐな傷がつけられていたそうです。 僕自身も、運転手になりたての頃、知らずに縄張りポイントにつけ待ちしたことがあります。その時はたまたま他のタクシーが出払った後だったので助かりました。同僚の話を聞いていたこともあり、板橋や練馬方面の駅でつけ待ちするのは避けていました。