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タクシー運転手の「見る世界」

タクシー運転手は街中を走ります。
東京でタクシー運転手をしている僕、ヨナシロにとっては東京の街並みを毎日のように見るわけですが、運転手それぞれに見ている世界があります。

僕が思う見える世界は、テーマパークです。
東京はテーマパークだと思っています。

その名も「Land of historic imagination」(ランド オブ ヒストリカル イマジネーション)
日本語に訳すと「歴史的な想像の地」言います。

ちなみに、【想像】を【創造】に変えて

「 Land of historical creation」(ランド オブ ヒストリカル クリエーション)

とかもアリだと思っています。
理解しがたいことを言っているのは承知ですが、今回はその理由をお伝えしたいと思います。

タクシー運転手として東京を走るヨナシロが見える世界は
「歴史的想像、または創造が出来る土地」であるという風に見ています。

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東京は江戸だった
――

東京はかつて江戸という町でした。
そして江戸時代という400年も続いた時代があり、
その中心である江戸城のあった場所が現在も皇居としてカタチを残しています。

これは誰しも知っているし理解出来ることだと思います。

江戸時代にはここに江戸城があり、その周辺にどのようにお濠が敷かれ、どれくらいの広さだったのかという
江戸時代からの面影を残している一番分かりやすい場所です。

頭の中で想像しなくても、実際に見ることが出来ます。

その皇居に近い位置に、日本の鉄道の中心拠点と言える東京駅があります。
その東京駅には丸の内という出口があり、丸の内と言う地名も聞いたことがあるかもしれません。

そこは現在、高層のオフィスビルが並び、日本の金融・経済の中心地となっています。
丸の内OLなんて言葉も聞いたことがあるかもしれません。
三菱UFJ銀行という大手銀行の名前も知っていると思いますが、そのきっかけとも言える三菱財閥の流れをくんだ企業が丸の内には多く存在します。

日本でも有数のオフィス街であるのが丸の内です。

しかし、江戸時代、この周辺は大名の屋敷が並んでいた土地でした。
江戸城の外濠内というお城の範囲内でもあり、今とは違った街並みをしていました。

大名屋敷が何かと言うならば、歴史に出てくる有名人のお家があったと思って貰えると良いのかもしれません。
誰もが知る坂本龍馬が訪れたと言われている土佐藩山内家の屋敷も丸の内にありました。
現在の東京国際フォーラムの場所です。
東京国際フォーラムを訪れれば、時代を越えて坂本龍馬と同じ場所に立っていることになります。

そのような、オフィス街の街並みを見ながら、江戸の、そして大名や歴史的著名人のいた場所を見ることができ、同じ場所に足を踏み入れることが出来るのが東京です。
丸の内のみならず東京にはそのような場所が多く存在しています。


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創造する街 江戸から令和の東京
――


東京が江戸と言う町であったことはほとんどの方が知っており、
そして、丸の内が江戸時代にどのような地域だったのかまで説明しました。

更に言うと、丸の内は
江戸時代が終わり明治時代に入ると明治政府の官庁施設と陸軍施設が並びます。
それが移転し、三菱財閥がこの土地を払い下げた(買い取った)ことでオフィス街としての開発が始まります。
それでもすぐに今の丸の内へと繋がることはなく、当初は赤煉瓦のビルで開発が進みました。
東京駅丸の内駅舎はまさにそれを見せている建造物です。
それからさらに時代が進むと、大正頃からは赤煉瓦ビルが取り壊され、コンクリート式の近代建築のビルが建てられるようになります。
赤煉瓦建築の頃はロンドンをモチーフとし、近代的建築ビルの頃はニューヨークをモチーフにしていました。
それらは「一丁倫敦(ろんどん)」「一丁紐育(ニューヨーク)」と呼ばれたりするのですが、
その時代を終え、、昭和に入り、ようやく今の街並みに近付いていきます。

さらにここ20年でも、ビルは高層化し、そして現代となりました。
もう、メンドクサイと思う方もいると思いますが、説明したように、いくつもの時代によって違った風景を見せてきたのが丸の内です。
そして東京です。

まだまだこれでは足りないですが、江戸から現代の時代ごとの景色がこの街にはいくつも存在していて、
それを知ることで、今見える街並みが何層にもなり、同じ場所を歩いているだけなのに想像の中では違った空間を歩くことが出来ます。

これが「歴史的な想像(創造)の地」であり、
「Land of historic imagination(creation)」
「ランド オブ ヒストリカル イマジネーション(クリエーション)」です。

まさにテーマパークです。

タクシー運転手の「見る世界」というタイトルにはしていますが、
他のタクシー運転手の方がどのように街並みを見ているかは分かりません。
今回お伝えしているのは、正確にはタクシー運転手をしている“ヨナシロ”の「見る世界」というのが正しいと思います。

僕が見ている世界です。

このテーマパークを僕の頭の中で開発中なのですが、
最近は人が減り、暇なこともあって風景を撮りながら歴史を喋る動画を撮りはじめました。

風景を見ながら歴史をお伝えしているだけの動画ではありますが、
そういう感覚ではなく、
僕が作っているテーマパークを共有している、という感覚です。

後に動画なのか何になるのかは分かりませんがもっとカタチにしていこうと思っています。
だからといって真面目にやっているという訳でもなく、ただこのテーマパーク(歴史を知ることで見える違った景色)が面白いから作って遊んでいるというか、
子供の頃にそれぞれが何かを作って遊んだかのように、
東京を遊び場にしています。

動画の進展は特に決めていませんが
冒頭で書いた「東京はテーマパークだと思っている」というのが
歴史的な視点で東京の街を見るといううことで、
それをシェアしているのがYouTubeです。

YouTubeに関しては始めたばかりなので見づらかったり至らぬ点ばかりですが、
お暇な時間に見て頂けたらと思います。


ということで、今回はタクシー運転手の「見る世界」についてお送りしました。


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