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タクシー運転手の地位や評判を下げる最大の要因は。

こんにちは。

新しい取り組みを始めました!


今回の記事は、タクシー運転手の地位や評判について思ったことを書いていきます。

世間一般の方が持つタクシードライバーのイメージといえば

『リストラされた人』『訳アリな人』
基本的にはおじさんがやる仕事というイメージや
『過酷な労働』、『稼げない仕事』
というイメージがほとんどではないでしょうか。

車を運転している方は『タクシードライバーはクソ!』
なんて思っている方もいるかもしれませんね。
クソという言葉に否定はしません。

そんな方にはこちらの記事を見て頂けたらと思います。

あまりイメージの良くないタクシードライバーですが
全体で見ると、未だにおじさんの比率は高く、
僕のいる会社も平均年齢は60歳前後となっています。  

しかし最近では、新卒で入社する方や2,30代で転職してくる方、20代の女性のドライバー等、若い世代を積極的に採用する会社も多く
僕自身も25歳ですし、都内を営業していても近い世代のドライバーを沢山見るようになりました。

それでも、
「運転手さん、若いよね。珍しいですね~」
と言われることはまだ多いので、おじさんがやる仕事というイメージが小さくなることはもう少し先だと思いますが

ここで一つ、仕事をする上でどの人も基準にするであろう年収について軽く説明します。

まず、タクシードライバーの仕事はズバリ、稼げます!

歩合のため、研究熱心なドライバーや、とにかく乗せるドライバーは高くなっていきますが
低い人はトップと比べてもだいぶ差が出てきてしまいます。

それらを含めて平均しても400万~500万は難しい金額ではありません。
この金額を見て、「稼げね~じゃん」と判断するのはまだ早いです。
上記の平均は低い人を入れての平均です。

言葉にするのが難しいのですが
ある程度研究し、自分のパターンを作る人は  500万~600万
徹底研究をする人やとにかく乗せて稼ぐ人は  600万~700万


この時点で、日本の平均年収である420万(平成28年度)を超えられる水準になります。
さらに、東京都の平均年収である612万(平均年収.jp)も頑張り次第では超えられることが分かりますね。
これを、年代別(東京都)で見ていくと

二十代     379万
三十代     554万
四十代     717万
五十代     801万
(平均年収.jp)

すでにお気づきでしょうか。
四、五十代の平均年収で逆転が起きています。

タクシードライバーの年収は、ほとんどが歩合であり
また、勤務時間・走行距離に制限があるため、
最大でも700万~800万が限度になります。(隔日勤務の場合)

20代30代の方が精一杯やり、同世代の倍近い年収を稼げる一方で
ひと月ごとにリセットされ、
売り上げを上げる技術を向上させても上げ幅には限界があり、
更に、事故や違反により稼ぎが止まる場合もあるので
その点はデメリットになってしまいます。

しかし、これまでは法人タクシーの話で
個人タクシーになれば、利率は上がるので更に多くの稼ぎを得ることも出来ます。
これは聞いた話ですが
個人タクシーをしている方で都内に家を3件建てることが出来た人もいるとか。


さて、年収の話はここまでにして
タクシー運転手の地位や評判の話に戻りましょう。

この間、このような事件がありました。

同業者としてショッキングなのと同時に、
またタクシードライバーの印象を下げることになってしまうことに悲しく感じます。

この仕事をしていると、印象が悪いというか嫌われていると感じるときが多々あります。

信号待ちをしていると、急に中指を立て横断していく歩行者がいたり
ウィンカー出した瞬間、車間距離を詰める等、あからさまに車線に入れることを拒む車がいたり。

「自業自得だろ!」

なんて声も聞こえてきそうですが、それに関しては否定しません。

確かに、普通の仕事をできない人たちや会社を辞めてこの仕事をしている方もいるのは事実です。
仕事をしていても、同じタクシードライバーで良くない運転をしている人もいます。
ただ、タクシードライバーが全員ヒトとしても良くないかというと
それには否定します。

ではなぜ、タクシードライバーの地位や評判はこれほど良くないのか。
(上の否定の理由をすっ飛ばして進めますが)

それは、僕の経験上ですがタクシードライバー自身が、

『地位の低いものだと認めているから』

『こんな仕事やるもんじゃないと思いながら仕事をしているから』

人がどう思うかより、考え方やセルフイメージ等
自分の内側の問題であると思っています。

会社で、60近いおじさんドライバーにこう言われることがあります。
「若いやつがこんな仕事してちゃダメだよ」
「この仕事はどこにも行き場がないおじさんがやるものだから」
「いつまでこの仕事やるんだ?」
「早くやめて他の仕事した方がいい」

とくに上の世代が言うことが多いのですが、
僕がいる会社でも平均年齢は60歳。
70歳でも仕事を続けている人がいるこのタクシー業界で
大半の人がおじさんであり、そのおじさん達が
上記のような考え方で仕事をしています。(全員ではありません)

都内を走っていれば、タクシードライバーとは桁の違う稼ぎを得る人たちを沢山乗せます。
おじさんドライバーであれば、年下のそういう人たちを見るので
(たまーに、馬鹿にして下に見てくる人もいるらしいです)
考え方がそうなるのも無理もないかもしれません。

それが更に、仕事への姿勢として表れることで周囲へのマイナスイメージへと繋がっていると考えています。

そんな、自他共にマイナスイメージを持っているタクシードライバーの仕事ですが
良いといえる仕事なのか。

僕が思うのは、

“良いというより面白い”

前提条件によって変わりますが、
僕はそもそも、良い悪い、難易度が高い低いで比較する考え方をしていません。
「自分が面白いと思えるかどうか。」「『面白い』と言えるかどうか。」
そこが大事だと思っています。

もちろん、
医者や弁護士、官僚等、一般的に頭が良い、地位が高い職種に就くために勉強を積み重ね、難しい試験を通って来た人たちのことはリスペクトしています。

この仕事の難易度の話をすると、全ての道を覚えることは大変ですし
時間、乗車地、方角、道路状況、イベント、止めてほしい場所等
これらの要素によって毎回コースも変わってくるため、
常に頭を使うところは難しいと思います。

しかし、仕事なんてどれも難しい部分はあり
それが意外と出来ることなのか、難しいと感じるのか
性格的に合うのか合わないのか人それぞれ適正があって、

それを踏まえた上で自分に合って、面白いと思うなら
他を気にせずやれば良い。

シンプルに、面白いか面白くないか、です。


とりあえず、空飛ぶタクシーが凄く楽しみです!!

あれに乗りたい!


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